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ベン・アフレック、リハビリ施設入りでバットマン役を降板の可能性 ― 出演にあたる保険料が急騰か

ベン・アフレック
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35813529230/

映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)や『ジャスティス・リーグ』(2017)でブルース・ウェイン/バットマン役を演じた俳優ベン・アフレックが、リハビリ施設への再入院によって、バットマン役を降板する可能性があるという。米The Wrapが伝えている。

2018年8月22日(米国時間)、アフレックは元妻であるジェニファー・ガーナーの介入によって、アルコール依存症のリハビリ施設へと入院した。アフレックは以前よりアルコール依存症の治療を続けており、2017年3月にも施設での治療プログラムを受けていた。今回はアフレックが自宅からガーナーに助けを求めたことがきっかけで、本人も入院治療には前向きだとされている。米E! Onlineによれば、8月27日時点でアフレックは入院しており、30日以上の治療を真剣に検討しているということだ。

ただしThe Wrapは、本件によって、アフレックが映画に出演する場合、作品の“完成保証”に関わる保険料が急騰する可能性が高いと伝えている。完成保証とは、決められたスケジュールや予算で映画が完成するように保証会社があらゆるリスクをコントロールするものだ。アフレックがアルコール依存症であること、突発的に施設への入院が行われていることを踏まえて、ある保証会社の代理人は「保険料が非常に高くなるため、スタジオは(バットマン役の俳優を)入れ替える可能性が高い」と述べたという。

ベン・アフレック
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35813529230/

同サイトの取材によれば、アフレックが映画に出演する場合、その保険料はそれだけで映画を撮れるほどの金額になりうるという。スタジオには、前もって製作費の半分の金額が請求される可能性があるそうだ。『ジャスティス・リーグ』はザック・スナイダー監督の降板など紆余曲折の末に製作費3億ドルの作品となったが、もし同規模の作品にアフレックが出演する場合、製作費は4億5,000万ドルにまで膨れ上がることも考えられるわけである。

もっとも2018年8月現在、アフレックが今後バットマン役を再び演じるかどうかはそもそも定かでない。マット・リーヴス監督による単独映画『ザ・バットマン(仮題)』への出演は確定しておらず、同作は若き日のブルース・ウェインを描く内容になるとの情報もある。続投するという説もあれば降板するという説もある以上、結局は正式発表を待つしかない状況である。

しかしながら、アフレックは『ザ・コンサルタント』(2016)のギャヴィン・オコナー監督と再タッグを組む『The Has-Been(仮題)』の撮影を2018年10月に控えているとされるほか、盟友マット・デイモンの主演による監督としての新作企画も待機中。保険料の問題がバットマン役に限った話ではないとみられる以上、それらの動向も気がかりだ。

Sources: The Wrap, TMZ, E!
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。