新作『エイリアン:コヴナント』のポスタービジュアルがついに公開!暗闇に浮かぶゼノモーフの頭部と滴る唾液が恐ろしい!
2017年公開を予定している、リドリー・スコット監督の『エイリアン: コヴナント』(Alien: Covenant)。

この作品は、同じくリドリー・スコットの代表作である『エイリアン』(Alien)の前日譚を描いた『プロメテウス』(Prometheus)の続編であり、この『プロメテウス』の続編は『エイリアン: コヴナント』を含めて全四部作の壮大な物語構想が発表されている。
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当初、監督であるリドリー・スコットは『プロメテウス』に続く第二章に言及した際、続編のタイトルは『エイリアン: パラダイス・ロスト』だと語っていたのだが、その後の正式発表で『エイリアン: コヴナント』と決定したという経緯がある。
『プロメテウス』を鑑賞済みの方は、やはり続編における言葉「コヴナント」(Covenant)の意味合いが大いに気にかかるところであろう。
“コヴナント”とは
物語ベースにおいては、この「コヴナント」とはコロニー船に付けられた名称、つまり本作品に登場する宇宙船コヴナント号のことである。このコヴナント号が宇宙を航海中に未知の惑星にたどり着き、そこには前作の『プロメテウス』の生存者が・・・、というのが本作品の話の軸になっているらしい。
また、この「Covenant」という言葉自体の意味は「契約」、「盟約」、あるいは「誓約」などと訳され、神学でいうところの「神とイスラエル人との間の聖約」という意味も込められている。おそらくはそれが本作品の核になってくるはずである。
前作における「Prometheus」とは、ご存知のようにギリシャ神話に登場する「プロメテウス」という神の名前。 全知全能の神ゼウスの反対を押し切り、未熟なる存在の人類に「神の焔」、つまり天地創造の力を持つ「火」を与えた神として知られ、またその人類自体を創造した神とも言われている。人類は火を手に入れたことで自分たちの進化や文明の発展を大いに成し遂げるが、人類に火を与えることを強く反対したゼウスが危惧し、そして予言した通り、人類はその火を使って武器を作り出し、その武器を使って人類同士で戦争を始めだすことになる。

筆頭として公開された『プロメテウス』を観てもわかるように、『エイリアン』の前日譚、この全四部作では壮大な神話的テーマが語られるに違いない。
出演は前作から引き続くデヴィッド役のマイケル・ファスベンダーとエリザベス・ショウ役のノオミ・ラパスに加えて、キャサリン・ウォーターストン(Katherine Waterston)、ダニー・マクブライド(Danny McBride)、ジャシー・スモレット(Jussie Smollett)、エイミー・サイメッツ(Amy Seimetz)、カルメン・イジョゴ(Carmen Ejogo)、ビリー・クラダップ(Billy Crudup)、アレクサンダー・イングランド(Alexander England)、ベンジャミン・リグビー(Benjamin Rigby)、デミアン・ビチル(Demián Bichir)、カリー・ヘルナンデス(Callie Hernandez)などが発表されている。

また出演者の中には、前作で登場したピーター・ウェイランド役のガイ・ピアースの名前もあがっているので、回想シーンか何かで登場するのだろうか。
公開までまだしばらく時間があるということもあり、この『エイリアン: コヴナント』の情報はまだ限られたものしか公表されていない。
恐ろしいポスターイメージが解禁
しかしついに、そのポスターイメージの第一弾が20世紀フォックスより公開された。

あれ、8月4日アメリカ公開だと思っていたのだけれど、「MAY 19」の文字が・・・、5月19日に公開が早まったのだろうか・・・。
まあそれはさておき、ポスターには暗闇に不気味に浮かぶゼノモーフの頭部と、その上には「RUN」の文字が記されている。このゼノモーフの顔を見る限りだと、前回の「プロメテウス」のラストに登場した新型のゼノモーフではなく、第一作目の『エイリアン』に登場する、かのH・R・ギーガーが生み出したビックチャップの造形に近いものに感じられる。

つい先日だが、『エイリアン: コヴナント』における新型のハイブリッド型ゼノモーフの写真が公開されていたのをインターネット上で見かけた。しかしその中の一枚に写っていた個体とこのポスタービジュアルのものとはずいぶん違うように感じる。あの写真は公式のものではなかったのかもしれないなあ・・・。
まあいずれにせよ、公開も前倒しになっているようだし、日本での劇場公開が待ち遠しい今日この頃である。