『エイリアン:コヴェナント』最新公式トレーラーに見る『原点回帰』と『深まる謎』
ワーナー公式チャンネルより映画『エイリアン:コヴェナント』の最新公式トレーラーが公開されました。
今回のストーリーは?
前作『プロメテウス』から10年後。人類の住処を開拓するコロニーシップ「コヴェナント」は新たな植民地として、ある惑星を訪れます。しかし、予想とは反してその惑星は暗く、恐ろしい世界でした。彼らは一体どんな恐怖と対面することになるのか、というストーリーです。植民地開拓のため未知の惑星を訪れるというストーリーを見て、ジェームズ・キャメロン監督の『エイリアン2』を思い出した人もいるのではないでしょうか。『エイリアン2』はガチガチに武装した海兵隊がエイリアンの住む惑星で銃を撃ちまくるような、ホラーよりも派手なアクションにフォーカスを置いたモンスターパニック映画という印象でしたが、本作はトレーラーを見る限り、”未知の生命体”に追われる恐怖を徹底的に描き出したリドリー・スコット監督『エイリアン』と同様の雰囲気を感じとることができます。原点回帰とも言えるこの作風には一人のファンとして大興奮です!
そして今回、恐怖の舞台となるのは『プロメテウス』にて正体を現したエンジニアの母星と言われています。彼らは一体どこで生まれたのか、何を目的としていたのか、多く残されていた謎の真相に注目したいところです。

気になるエイリアンのルックスは?
今回のトレーラーにおいて、残念ながらエイリアンの姿が登場することはありませんでした。しかしながら、舞台となる惑星に存在する謎の黒いアメーバのようなもの(前作でエンジニアが黒い液体を飲んでいましたが、それと同一でしょうか)、シャワー室でいちゃつくカップルの足元に伸びるエイリアンの尾などは見受けられることができます。前作『プロメテウス』のラストに登場したエイリアンの原型ともなるゼノモーフ。今作ではこのゼノモーフが進化した「ネオモーフ」がどのように登場するのかも気になるところです。

『エイリアン』シリーズの美術監督であるH・R・ギーガー亡き後、あの初期作の暗く恐ろしい世界を再現することは容易ではなかったかと思いますが、今回は1作目への原点回帰と思われるところも多く、惑星、船内、キャラクターすべてのデザインにおいてオリジナルに迫るものを期待できるのではないでしょうか。

(2014年になくなった画家、デザイナーのH・R・ギーガー。『エイリアン』の原型は彼の作品集にあった「Xenomorph(ゼノモーフ)」から来ています。彼の超現実的なデザインは『マトリックス』『スタートレック』などの名作も影響を与えていました。)
あの二人の消息は?
今作で描かれるのは新たな植民地探しをする人類とエイリアンとの接触のようですが、その前に前作で唯一生き残ったエリザベス・ショウ(ノオミ・ラパス)とデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)がエンジニアの母性に向かっていましたが、一体彼らはどうなったのでしょうか。おそらく宇宙船「コヴェナント」はデヴィッドからの何かしらの信号を受けて、この星に来ることになるかと思いますが、エリザベスの消息に関してはトレーラーから読み解くことができませんでした(今作での彼女の出演はなし)。見れば見るほど謎は深まるばかりです。
まだまだ未知の部分が多いですが、続報を気長に待つことにします。
早くあの恐怖を味わいたい…。
Eyecatch Image:https://youtu.be/H0VW6sg50Pk
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