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見た目は大人、中身は子供「エイリアン:アース」とりあえず椅子取りゲームで打ち解ける

エイリアン:アース
(C)2025 FX Productions, LLC. Courtesy of FX Networks and Hulu

『エイリアン』シリーズ初の実写ドラマ「エイリアン:アース」は、人間の子供の意識が注入された人間型ロボット“ハイブリッド”を中心に展開する。“見た目は大人、中身は子供”という難しい演技を見事にこなすキャストたちは、どのように役作りを行ったのか?主人公ウェンディ役のシドニー・チャンドラーが、米Den of Geekに語っている。

舞台は、シリーズ第1作『エイリアン』の2年前にあたる2120年。世界は5つの巨大企業に支配され、体の一部がマシンである人間“サイボーグ”、人工知能体(AI)“シンセ”、人間の意識を取り込んだシンセ“ハイブリッド”が存在していた。

第1話『ネバーランド』では、プロディジー社の研究施設で病気の少女マーシー(チャンドラー)が実験を受け、ハイブリッド第1号“ウェンディ”となる。以降、同じく病を抱える子供たちのお姉さん的存在として、ハイブリッド化を進めていく。そんななか、“5種の未知の生命体”を載せた宇宙船が地球に墜落し、ハイブリッドたちは救助に駆り出される。

外見は大人のハイブリッドだが、喋り方は幼く、すぐに言い合ったりふざけ合ったりするなど、その中身は子供のまま。第3話では、船内で遭遇したサイボーグのモロー(バボー・シーセイ)に「まるで子供だ」と指摘されるほどだ。

エイリアン:アース
(C)2025 FX Productions, LLC. Courtesy of FX Networks and Hulu

このハイブリッドの登場は『エイリアン』シリーズ史上初の試みとなるため、役を演じるキャストたちは独自の役作りをする必要があった。準備として、ムーブメント・コーチや子どもの発達コーチのもとで、石に絵を描いたり、合唱したりと、幼児向けの遊びを体験したという。

チャンドラーにとって特に印象的だったのは、日本でもお馴染みの「椅子取りゲーム」だ。「初日に、ムーブメント・コーチが部屋の中央に椅子を並べ、音楽をかけて “始め” と言いました。私たちは全員大人で、ほぼ面識がない状態。それでも椅子取りゲームを始めたんです」と振り返っている。いざゲームを行うと、役作り以上の効果を感じたという。

「俳優として、人として、キャラクターとして、私たちの緊張はすっかりほぐれました。どんな職場のチームでも、このようなアクティビティをすべきだと思います。先入観や恐怖心を捨てることができますから。」

チャンドラーは作中で、子供らしさを備えた新ヒロイン・ウェンディを好演。「兄を助けたい」という一心で勝手な行動をとる未熟さはあるが、それでもシリーズ最初の主人公リプリー(シガニー・ウィーバー)から続く、女性キャラクター主導のSFシリーズの系譜を立派に受け継いでいる。

チャンドラーは、もしリプリーのような役なら「オーディションを受けなかったと思う」とのこと。「『エイリアン』シリーズでは、女性主人公を通じて驚くほどリアルな強さが描かれています」としたうえで、ウェンディ役として「その一部となり、深く掘り下げることができるのは、本当に贈り物のような経験でした」と語っている。

「エイリアン:アース」はディズニープラス スターにて配信中。

Source:Den of Geek

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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