『エイリアン』ドラマ版、ストライキで撮影中断 ─ 再開に向けセットを組んで準備中

SF映画の金字塔『エイリアン』をドラマ化する米FXの新シリーズは、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)がピケを張っている間もタイで撮影が敢行されていたが、やはりストライキの影響を受けていたことが明らかとなった。
既報によると、ドラマ版のキャストはSAG-AFTRAと英国の俳優組合であるEquityのメンバーで構成され、Equity所属のキャストで撮影が進められていた。
米Deadlineによると、SAG-AFTRAのストライキが続いているため同組合所属のキャストが撮影に参加できないことを受け、タイでの撮影が一時中断となり、2023年8月25日(現地時間)に出演者は帰国させられたとのこと。ということは、現時点で撮影可能なEquity所属のキャストのみが出演するシーンは取り終えたということだろうか。
情報筋によれば、この中断はSAG-AFTRAのストライキを考慮し、番組の製作スケジュールを調整するために事前に計画されていたものだという。現地でスタッフは今も仕事を続けており、ストライキ終了後に撮影を再開できるよう、セットを組んで準備を進めているそうだ。
なお、ドラマ版の進捗状況に加え、『スクール・フォー・グッド・アンド・イービル』(2022)や「暗黒と神秘の骨」(2021‐)などに出演しているキット・ヤングが、トゥートルズ役でキャストに加わることも発表された。オリジナル映画の前日譚となるドラマシリーズは、今から70年後の地球が舞台となり、エイリアン以外の過去キャラクターは再登場しないことが分かっている。
すでに決定しているキャスト陣には、主人公を演じる『ドント・ウォーリー・ダーリン』(2022)のシドニー・チャンドラーのほか、『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(2019)のアレックス・ロウザーが兵士のCJ役、「サンドマン」(2022)のサミュエル・ブレンキンがCEOのボーイ・カヴァリエ役、『アサシン クリード』(2016)などのエシー・デイヴィスがデイム・シルヴィア役、『ザ・ホワイトタイガー』(2021)のアダーシュ・ゴーラヴがスライトリー役で出演する。
クリエイターを務めるのは、「FARGO/ファーゴ」(2014-)や「レギオン」(2017-2019)などを手がけたノア・ホーリー。シリーズの生みの親であるリドリー・スコットがプロデュースを担うと伝えられている。
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Source:Deadline