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『エイリアン』ドラマ版、「リプリーの物語ではない」と製作者 ─ 舞台は地球、不平等がもたらす影響描く

エイリアン
(C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

SF映画の金字塔『エイリアン』のドラマシリーズが、「FARGO/ファーゴ」(2014-)「レギオン」(2017-2019)のノア・ホーリーのもとで進行中だ。地球が舞台となること以外の詳細はこれまで明らかにされてこなかったが、このたび新たな情報が到着している。

Vanity Fairのインタビューにて、クリエイターのホーリーは「リプリーの物語ではない」と物語の根底について明かした。ホーリーのいうリプリーとは、『エイリアン』シリーズにてエイリアン/ゼノモーフを前にしても勇敢に戦った宇宙航海士のことだ。シリーズを通しての主人公であり重要人物だが、そんな彼女を登場させない理由についてホーリーは、「彼女は史上最高のキャラクターのひとりであり、物語は完璧に語られていると思うので、それを台無しにはしたくない」と説明している。

ホーリーはつづけて、ドラマシリーズのテーマとなるものについて語った。「原始的で寄生的な過去と、人工知能が当たり前となった未来の狭間に置かれている人類の話で、どちらも私たちを殺そうとしている。人類は未来に進むことも、過去に戻ることもできない」。どうやら、容赦なく迫りくる怪物たちと人間の死闘を描くだけではなさそうだ。また、「汚れ仕事をさせるために派遣する人間」と「派遣される側の人間」を通して、「不平等」についても捉えていくとのこと。

「私たちが今苦しんでいる不平等が解決されなかったときに何が起こるのかを見ることになるでしょう。もしも私たちの社会が、お互いを支え合い、富を広げる方法を見つけることが出来なかったら、果たして人類はどうなってしまうのか。」

エイリアンを描く作品は閉鎖空間を舞台に展開されることが多いが、このたびのドラマシリーズでは少しばかりいつもより開放的な場所、すなわち地球を舞台にすることにしたのだという。「エイリアンを封じ込められなかったらどうなるのか」。なおホーリーによると、2話分の脚本がすでに執筆済みで、2022年春に撮影開始を予定しているとのことだ。

Source:Vanity Fair

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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