ジェームズ・キャメロン、『エイリアン:ロムルス』にアドバイスを送っていた ─ 「映画を気に入ってくれた」と監督

SFホラーの金字塔、『エイリアン』シリーズの最新作『エイリアン:ロムルス』には2人の巨匠監督が携わっている。シリーズの生みの親であり、本作ではプロデューサーを務めているリドリー・スコットと、『エイリアン2』(1986)を手がけたジェームズ・キャメロンだ。
新たに監督として起用された『ドント・ブリーズ』(2016)のフェデ・アルバレスは、スコット&キャメロンと密にコミュニケーションを取りながら製作を進めていたという。米The Hollywood Reporterでは、「恐ろしいことではあるけれど、それがこのような作品に携われることの醍醐味。何をするにせよ、自分たちの仕事について巨匠たちと語り合い、より良い方法を学ぶことは夢だから」と話した。
プロデューサーであるスコットは、脚本から編集に至るまでのさまざまな段階でアルバレスとの議論を重ねていた模様。一方、キャメロンも早い段階から『エイリアン:ロムルス』に助言を与えていたようだ。アルバレスによると、「ジェームズ・キャメロンは、私が本作に関わっていることを知るや、すぐに話し合いを始めてくれた」という。「脚本段階から話し合い、映画をとても気に入ってくれました」。

ただし、キャメロン自身のコメントはやや控えめで、同時にキャメロンらしくもあるものだ。「私がラフカットを見たのは半年前だから、ずいぶん変わっていると思います。一度だけ観て、(アルバレスに)メモを渡しました」と振り返った。
「私と彼(アルバレス)は親友同士ではありません。彼の成功を祈っているけれど、私があの映画に大きな創造的影響を与えたというのは言い過ぎだと思います。それはリドリー(・スコット)の仕事で、なぜなら彼が実際のプロデューサーだから。私はそのことを踏まえているんです。」
そうは言うものの、キャメロンは本作に対してかなりきちんとしたコメントを残した模様。「面白いのは、(キャメロンとスコットは)メモやコメントの中身がまったく違うことです」と笑った。「リドリーとキャメロンはまったく別のことを言うんですよ。作品や映画づくりなどについて、非常に知的なコメントやメモ、考えをくださるんですが、2人のアプローチはまるで違います」。
本作の時系列は、スコットによる『エイリアン』(1979)と、キャメロンによる『エイリアン2』の中間にあたる。2人の巨匠から得たアドバイスを、アルバレスはどのように活かしたのか? その全容は映画館で確かめてほしい。
映画『エイリアン:ロムルス』は2024年9月6日(金)全国公開。
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Source: The Hollywood Reporter(1, 2)