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『エイリアン:ロムルス』は『ドント・ブリーズ』『死霊のはらわた』経験活かした「真のホラー」と監督

エイリアン:ロムルス
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巨匠リドリー・スコットが生んだ、SFホラー映画の金字塔『エイリアン』シリーズ。その歴史を汲み、現代に新しく蘇らせた最新作が『エイリアン:ロムルス』だ。ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャー、ジャン=ピエール・ジュネという錚々たるクリエイターが手がけてきたシリーズに新しく挑むのは、ホラー/スリラーの鬼才フェデ・アルバレスである。

代表作『ドント・ブリーズ』(2016)で盲目の元軍人が若者たちに襲いかかる恐怖を描き、『死霊のはらわた』(2013)ではサム・ライミの同名映画を独自の視点からリブートしたアルバレス。『蜘蛛の巣を払う女』(2018)やドラマ「CALLS コール」(2021)などでもフィルムメイカーとしての鮮やかな才覚を発揮してきた。

GamesRadar+の取材にて、アルバレスは『エイリアン』の本領を「真のホラーの融合」と表現した。「非常に暴力的なホラーと、緊迫して耐えがたいほどのサスペンス」が混ざり合っているところが美点なのだと。

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もちろん、『エイリアン:ロムルス』はアルバレスにとって史上最高規模のプロジェクトだ。しかし、そのうえでは『ドント・ブリーズ』『死霊のはらわた』が大いに役立ったという。「『死霊のはらわた』は非常に暴力的かつ挑発的。かたや、『ドント・ブリーズ』はサスペンスの練習でした。これら2本を経て、(『エイリアン』を撮る)準備がととのったと感じます」

おそらく、その言葉は一定の自信と手ごたえに支えられているものだろう。事実、『エイリアン:ロムルス』は米Rotten Tomatoesにて批評家スコア79%・観客スコア85%という高評価を獲得。シリーズの過去作に敬意を払いつつ、新たな創造性が加わった作品として、シリーズの今後にも大きな期待が寄せられている。

映画『エイリアン:ロムルス』は公開中

Source: GamesRadar+

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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