『アメイジング・スパイダーマン』主演俳優、シリーズ打ち切りに「感謝してる」?スパイダーマンのマーベル復帰に「こうあるべきだと思ってた」
映画『アメイジング・スパイダーマン』は、コミック「スパイダーマン」の映画版としては特に不遇のシリーズだ。2012年に1作目、2014年に2作目が公開されていながら、興行成績の不振を理由に3作目の製作は中止となった。同じ頃、ソニーはマーベルと提携して映画版「スパイダーマン」を再リブートすると決定している。
この『アメイジング・スパイダーマン』でピーター・パーカー/スパイダーマンを演じたのが、『ソーシャル・ネットワーク』で注目されたアンドリュー・ガーフィールドだ。彼はインタビューで、トム・ホランド扮する新スパイダーマンへの思いや現在の状況を率直に語った。

“先代スパイディ”ガーフィールド、新スパイダーマンを歓迎
トム・ホランドの新スパイダーマンが『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で好評を集め、『スパイダーマン ホームカミング』への期待は早くも高まっている。2年前までスパイダーマンだった、いわば“先代”であるガーフィールドの胸中はいかばかりか……と思いきや、彼は現在の状況を快く受け入れているようだ。
「すごく正直に言うと、僕はスパイダーマンがマーベルの手元に戻ったことにスゴくワクワクしてるよ。本当にすばらしい変化だと思う。5、6年前にスパイダーマンのオファーがあった時から、僕はそうあるべきだと思ってたんだ。トム・ホランドもいいよね。感情豊かで、誠実で、おもしろくて、身体的な俳優だと思う。監督(ジョン・ワッツ)も大好きだよ。すべてがこれほど信頼できることはない。本当に楽しみにしてるんだ」
ちょっとイイ奴すぎてこっちが泣けてくるようなコメントだが、その裏側には、この1~2年でのガーフィールドの躍進があった。メル・ギブソンが第二次世界大戦を撮った『ハクソー・リッジ(仮題)』、そして遠藤周作の小説をマーティン・スコセッシが監督した話題作『沈黙 -サイレンス-』と、彼はきわめて重要な作品2本に連続して出演したのである。
http://screenrant.com/hacksaw-ridge-movie-2016-images-andrew-garfield/
http://www.fandango.com/movie-news/why-andrew-garfield-is-happy-spider-man-3-never-happened-751484
そして、ふたりの大御所映画監督との仕事はガーフィールドにとっても大きな経験となったようだ。『アメイジング・スパイダーマン』に言及しながら、彼はこうも述べている。
「もし『アメイジング・スパイダーマン3』をやっていたら、僕はメル・ギブソンやマーティン・スコセッシと一緒に仕事することはなかっただろう。僕が今こうしていることにも、トム・ホランドというすばらしい俳優がスパイダーマンを演じるのを観られることにも、本当に感謝しているんだ」
どうしても『アメイジング・スパイダーマン』の打ち切りは“残念な記憶”として残ってしまっているが、当の主演俳優は、すでにきちんとシリーズを卒業していたようだ。もうピーター・パーカーではないアンドリュー・ガーフィールドの、今後より一層の活躍に期待しよう。
映画『ハクソー・リッジ』は2016年11月4日全米公開(日本公開は未定)、『沈黙 -サイレンス-』は2017年1月21日に日本公開が決定した。なお『スパイダーマン ホームカミング』は2017年8月11日に日本公開予定。
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