『アメリカン・ユートピア』演奏映像が公開 ─ トーキング・ヘッズ『Once In A Lifetime』名曲披露

元トーキング・ヘッズのフロントマンであるデイヴィッド・バーン、『ザ・ファイブ・ブラッズ』(2020)などのスパイク・リー監督。現代の米国を代表するふたりによる映画『アメリカン・ユートピア』が、2021年5月7日より全国公開される。この度、全21曲、107分の熱狂の本編の中から、トーキング・ヘッズの人気曲『Once In A Lifetime』の演奏映像が到着した。
本作の原案となったのは、 デイヴィッド・バーンによるアルバム「アメリカン・ユートピア」(2018)。このアルバムのワールドツアー後、ブロードウェイのショーとして再構築された舞台が2019年に始まり、その斬新な内容は大評判となった。映像化の可能性を考えたデイヴィッド・バーンは、スパイク・リーに声をかけ、映画化企画が本格始動。ドキュ メンタリーでもなく記録映画でもない、いまだかつてないスタイルのライヴ映画が完成した。
このたび公開となった映像では、デイヴィッド・バーンがマリオネットのように踊る姿から始まる。イントロが流れると湧き上がる観客。デイヴィッドがスポットライトを浴びながら語りかけるような姿を映し出す。そしてサビに入ると、11人の音楽家たちが合流し、1列に並んで、スペクタクルなパフォーマンスとハーモニーを披露する。
この『Once In A Lifetime』は、NMEが選ぶ「史上最高の曲500」にて、30位にも選ばれている。この曲は、1980年に発表された、ブライアン・イーノがプロデュースしたトーキング・ヘッズの4thアルバム「リメイン・イン・ライト」に収録。このアルバムはローリング・ストーン誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・アルバム 500」(2020)でも39位に選出、日本でもお気に入りに選ぶ音楽家たちも多い。故・今野雄二氏が「原始と原子の火花散る出会い」と評した、ニューウェイブとアフリカンミュージックの融合。あれから41年。時代を超えて愛される一枚だ。
『アメリカン・ユートピア』は、2021年5月7日(金)より、TOHOシネマズ・渋谷シネクイント他全国ロードショー。