マッツ・ミケルセンが遭難した宇宙飛行士役、新作SFスリラー映画が撮影中 ─ 量子AIの相棒アミと共に孤独サバイバル

“北欧の至宝” マッツ・ミケルセンと『イングロリアス・バスターズ』(2009)ダイアン・クルーガーが、SFサバイバルエスリラー『Ami(原題)』で主演を務めることがわかった。現在スペインで撮影中で、ミケルセンは遭難した宇宙飛行士役を演じるという。米Deadlineが報じた。

本作のストーリーは、壊滅的な事故により未知の惑星に不時着した宇宙飛行士(ミケルセン)と、彼を脱出へと導く唯一の存在である量子AIコンパニオンの「Ami」(クルーガー)を中心に展開。あらすじには、「彼は異星の環境と生存のための戦いを乗り越えるなか、記憶の脆さ、宇宙での孤独、そして人間の精神の回復力に直面する」と記されている。
監督は本作が長編映画デビューとなるフェルナンド・シュルマン、脚本はジョン・ウェズリー・ノートン&エゼキエル・マルティネス・Jrが担当。シュルマン監督は「SFストーリーテリングの境界を押し広げつつ、感情的な真実に根ざした作品を目指しています。単なるサバイバル映画ではなく、観客を非常に個人的な宇宙の旅へと誘うものです」とコメントを発表している。
製作はCapstone Studios、Fishcorb、Conch Republic Filmsが担当し、国際販売はCapstone Globalが手がける。2025年11月にロサンゼルスで開催されるアメリカン・フィルム・マーケットに先立ち、バイヤーと交渉が行われる予定だ。
Capstone のCEOで『FALL/フォール』(2022)プロデューサーでもあるクリスチャン・メルクーリは、「世界に響くストーリーテリングへのこだわりを体現する、大胆なキャラクター主導型の映画です。感情的な親密さと映画的スケールを融合させた稀有な作品として、世界クラスのクリエイティブチームが命を吹き込みます」とコメントしている。
主演のミケルセンは『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)や『ドクター・ストレンジ』(2016)、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022)、ドラマ版「ハンニバル」(2013-2015)など幅広い役柄で知られる。新作『ラスト・ミールズ(原題)』では死刑囚のためのシェフ役、『ダスト・バニー(原題)』では殺し屋役を演じており、本作での宇宙飛行士役にも注目が集まる。
クルーガーは、『イングロリアス・バスターズ』や『ナショナル・トレジャー』シリーズなどで知られ、現在Paramount+のドラマ「Little Disaster(原題)」に出演中。次回作として『危険な関係』(1988)のリメイク版ドラマ『Merteuil(原題)』が控えている。
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Source:Deadline