『スター・ウォーズ』C-3PO役アンソニー・ダニエルズ独占取材 ─ 「それがいつかわかるまで、生き続けてください」
──ジョージ・ルーカスとは最近会われていますか?
時々会います。でも私はイギリスで、彼はアメリカに住んでいますから、なかなか。
──現在ではAIが発展していて、とてもリアルになっています。私自身も毎日のようにAIと会話をします。これは、まるでC-3POのようだと気付きました。3POのように実在こそしませんが、まさに3POのようなものが現実になっています。
AIは難しいですね。良いもので、ある点では役立ちますが、気を付けなければいけません。ある人々にとっては感情的な問題も引き起こすでしょう。3POはルーク・スカイウォーカーにとっては現実の存在で、現実の友達でした。孤独を感じている人にとって、AIは役に立つでしょう。
──アンソニーさんはご自身でAIを利用しますか?
いいえ、しません。私には難しい。
──本書『私はC-3PO』を再読して改めて、あなたが単なるマスクの下の存在としてではなく、1人の人間として認めて欲しいという苦しみを長年抱えていらっしゃったという思いを実直に綴られていた点が印象的でした。SNS社会の現在では、多くの人が認められたい、承認されたいという思いを強めているように思います。今、誰もがマスクを被っているのかもしれません。何かアドバイスはありますか?
時として、自信を持つのが難しいこともあります。どうにかして、自分は大丈夫なんだと思える強さを見つけなくてはなりません。あなたは良い人です。映画スターでなくてもいいのです。私は、SNSが人に与える影響を気にしています。世の中が変化して、SNSは重要になりましたが、少し不幸なことでもあるように思えます。人はもっと、自分の仕事やキャリアに幸せを見出すべきです。他人の意見に耳を貸す必要なんてないのです。
──あなたはそうした思いを乗り越えるのに、どうされましたか?
歳を重ねました。
──どのように、重ねたのでしょうか?
ただ生き続けました。
──つまり、時が解決する。
はい。しかし、その時がいつなのかは、分かりません。それがいつなのかがわかるまで、生き続けてください。
──最後の質問です。スカイウォーカー・サーガは完結しました。次の数十年も『スター・ウォーズ』が新しい世代にも愛され、広まっていくためには、何が必要でしょうか?
良いストーリーです。筋が通っていて、過去や歴史に干渉しないもの。良いキャラクターと、良いストーリー。特殊効果も大事ですが、まずは良いストーリーです。

インタビュー終了後には、THE RIVERを通じて日本のファンへメッセージ動画の撮影も。書籍表紙のC-3POを顔に重ね、「私はアンソニー・ダニエルズ」と日本語で語りながら「私の本を是非読んでください。ドロイド役である私の物語です。本書を読めば、あなたもフォースと共に」と優しく話すアンソニー・ダニエルズの特別な動画は以下より再生できる。
『スター・ウォーズ』C-3PO役アンソニー・ダニエルズによる書籍『私はC-3PO』は、世界文化社より発売中。彼の知られざる冒険の日々を、ぜひ書籍を通じて追体験してほしい。
※Amazon のアソシエイトとして、THE RIVERは適格販売により収入を得ています。
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