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ザック・スナイダー最新作『アーミー・オブ・ザ・デッド』は「100%ゾンビパニック」保証 ─ 「本気の、全力のゾンビ強盗映画」

アーミー・オブ・ザ・デッド
Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』独占配信中

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)のザック・スナイダー監督が、Netflixとタッグを組んだ新作ゾンビ映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』について「100%ゾンビパニック」を保証した。米Entertainment Weeklyにて、ザックが本作への思い入れを明かしている。

ザックにとって『ジャスティス・リーグ』(2017)降板以来はじめての新作長編となる本作は、ゾンビが大量発生したラスベガスで一人の男が傭兵集団を結成し、史上最大の強盗計画を成功させるべく隔離地区へ侵入することになる物語。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのデイヴ・バウティスタや真田広之らを迎え、早くも前日譚映画とアニメシリーズの企画が始動している一大プロジェクトだ。

アーミー・オブ・ザ・デッド
Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』2021年独占配信予定

そもそもザックといえば、巨匠ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』(1978)をリメイクした『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)で監督デビューを果たした経歴の持ち主。ゾンビ映画に異なるジャンルをかけ合わせるアイデアは、同作の完成直後から温めていたものだという。『ドーン・オブ・ザ・デッド』では“全力疾走するゾンビ”が話題を呼んだが、今回はロメロ風のスローな動きの、ただし「ゾンビの新次元」に仕上げているとのことだ。

「(『アーミー・オブ・ザ・デッド』は)本気の、全力のゾンビ強盗映画。最高の形でジャンルを融合させています。純粋なゾンビパニックを期待されるでしょうし、100%のゾンビパニックをお見せします。同時に、素晴らしいキャラクターたちによる見事な物語があって、温かみもあれば、心を揺さぶるところもたくさんある。驚いてもらえると思います。

『ドーン・オブ・ザ・デッド』の時は“お約束”に沿ったゾンビ映画を作りましたし、あの作品はすごく楽しかったですが、別のジャンルを入れる余地はないものかと思っていたんです。ジャンルで遊びつつも、ジャンルを軽んじないような……紙一重の違いですけどね。」

本作でザックが用意したのは、米ネバダ州の砂漠にある米軍基地の極秘区画「エリア51」から伝染病が発生したという設定。アメリカ政府は事態を収拾すべく、ラスベガスの街全体を壁で囲むことで隔離地域としているのだ。しかし、ゾンビがあふれるカジノには巨額の現金が残されている。そこで動き出したのが、恐れ知らずの傭兵集団というわけだ。

アーミー・オブ・ザ・デッド
Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』2021年独占配信予定

主演のデイヴ・バウティスタは、ザックによる脚本を「想像以上に深みがあり多層的」と述べているが、設定から容易に察せられるように、作品には移民や消費主義、そしてドナルド・トランプ米大統領のメタファーがあるとのこと。もっとも、政治的なモチーフこそあれ、バウティスタは「カジノのテーブル上でゾンビを殺して回りました。すごく楽しかった」ともコメントしている。

出演者はデイヴ・バウティスタ&真田広之のほか、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(2016)のエラ・パーネル、「ナルコス」(2015-2017)アナ・デ・ラ・レゲラ、「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」のギャレット・ディラハント、『100日間のシンプルライフ』(2018、日2020)のマティアス・シュヴァイクホファー(前日譚映画の監督・主演を担当)ほか国際色豊かな面々。脚本は『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)のシェイ・ハッテンらが執筆した。

ちなみにザックは、もともと本作の企画をワーナー・ブラザースに持ち込んだものの「ゾンビ映画に出資したくなかったのか、あるいはまともに聞いてもらえていなかったのか」実現に至らなかった。その後、Netflixがアイデアに強い関心を示し、映画の完成前に前日譚やアニメシリーズ「アーミー・オブ・ザ・デッド:ロスト・ベガス(原題)」を始動させたという経緯だ。アニメの物語も前日譚となり、ゾンビの大量発生につながった伝染病の始まりが描かれるとのこと。映画版のキャストが続投するほか、悪役をクリスチャン・スレーターが演じる。

Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』を2021年に全世界独占配信

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Source: Entertainment Weekly

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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