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『アクアマン/失われた王国』は疲れを吹き飛ばすアトラクション映画 ─ ラージフォーマット推奨、誰でも楽しめる爽快感

『アクアマン/失われた王国』
© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM & © DC

2024年の「映画館初め」に観たい作品を探している?『アクアマン/失われた王国』は、辰年の一発目に相応しい、爽やかでライド感たっぷりのエンタメ超大作。スーパーヒーロー映画にはちょっと疲れているって?心配ご無用。この映画は、まるで疲労感を吹き飛ばす清涼飲料水のような一撃だ。

世界中で初登場No.1の大ヒット。現在、全世界378億円超えの興行収入を記録し、直近で公開されたヒーロー映画「マーベルズ」の成績(約298億円)を早くも抜いた本作は、2019年公開のDC映画『アクアマン』の最新作だ。前作は他のDC作品との関連性よりも、単独作としてのオモシロさを徹底探究した作り込みで老若男女に愛されて大ヒット。本作も前作同様、ユニバースのつながりを全く意識することなく没入できる。できれば前作を観ておくことをオススメするが、他のDC映画の予習や復習は一切不要だ。家族や友人、恋人、誰を誘っても100%一緒に楽しめる。

注目は前作からパワーアップしたアクション要素。海中を縦横無尽に駆け回る唯一無二のバトルに加えて、本作ではスピード感あふれるチェイスシーンが見どころに。その臨場感はまさに海中アトラクション・エンターテインメント。IMAXや4Dなどのラージフォーマットで鑑賞すれば、テーマパーク的なスリルが味わえる。

アクアマン/失われた王国
© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

簡単にストーリーをおさらいしておこう。大人気のジェイソン・モモアがエネルギッシュに演じる主人公のアクアマン/アーサー・カリーは、海底アトランティスの王女アトランナ(ニコール・キッドマン)と海の男トム・カリー(テムエラ・モリソン)の間に生まれた、海底人と人間のハーフだ。海に住む生物とコミュニケーションを取れる暴れん坊のアーサーは前作で、人間に戦争を仕掛けようとする弟のオーム(パトリック・ウィルソン)や、アーサーに恨みを持つデイビッド・ケインことブラックマンタ(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)と戦って勝利し、アトランティスの新たなる王に就任していた。

それから、弟のオームは砂漠の国へ投獄され、アーサーは海底国ゼベルの王女メラと結婚し、赤ん坊を設けていた。つまり最新作で、アーサーはパパになっているのだ。

家族“水入らず”で幸せに暮らしていたアーサーだが、ある時、海底アトランティスに恐るべき異変が発生する。なんと、前作で倒したはずの宿敵デイビッドが、邪悪な力を秘めた古代兵器「ブラック・トライデント」を目覚めさせてしまったのだ。デイビッドが狙っているのは、『失われた王国』の復活。かつて恐ろしい魔王に支配されていたこの未知の海底王国が攻めてくるというのである。

アクアマン/失われた王国
© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

アーサーは、たった1人では勝てない相手と戦うため、かつての敵である弟オームとまさかのタッグを組む。敵味方だった兄弟が手を取り合い、さらに5億の海の生物を従えて、強大すぎる敵勢力に立ち向かう。

前作『アクアマン』は「まるで海のスター・ウォーズ」とも呼ばれていたが、本作でも目を奪うような色鮮やかな映像と、ワクワクするようなギミックは健在。さらに本作は、南極の氷河に眠る『失われた王国』を探索するという展開もあって、さながら「海のインディ・ジョーンズ」や「海のハムナプトラ」のような雰囲気も。誰もがワクワクする冒険要素と、ちょっぴりハラハラする神秘的な側面も加わった。

アクアマン/失われた王国
© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

パパとなったアーサーや、仲違いしていた弟との再会、子育てを支える家族……。この映画では「ファミリー」の絆や連携技も見どころとなる。ファミリーといえば……、そう、本作の監督は『ワイルド・スピード』シリーズのジェームズ・ワン。何があっても絶対に支え合うというファミリーの結束が、『ワイスピ』並のアツさで描かれる。

さらに本作は、大冒険のお供となるタコのトポと、アーサーを乗せて馬のように海中を駆るシードラゴンのストームといった頼もしい相棒も登場。特に、柔らかい身体でどんなところも入り込んでスパイ活動をしてくれるトポは、シリーズ史上最もナイスなマスコット・キャラだ。また、前作にも登場した甲殻類の戦士ブライン王も大活躍。サブキャラも含めて、海の仲間たちがきっと大好きになることだろう。

アクアマン/失われた王国
© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

ワイルドでチャーミングなジェイソン・モモアが演じるアクアマンの魅力が全開。テンポよく、ノンストップで繰り出される迫力満点のアクションに全力投球した映画なので、DC映画の詳しいことを知らなくてもOK。最初から最後までタップリ押し寄せてくるエンタメの大波に、映画館でライドしてほしい。

そして本作は、『アクアマン』DCユニバースの完結作でもある。最後を飾るのは、シリーズ史上最も爽やかなエンタメ超大作だ。これまでの作品を追ってきた人はもちろん、そうでない人も明るく歓迎し、誰もが思い切り楽しめるような形でフィナーレを打ち上げるというのは、まさに豪快なアクアマンらしい計らいではないか。そう、彼は宴で乾杯するのが大好きだ。劇場で『アクアマン/失われた王国』を思う存分楽しみ、有終の美を笑顔で見届けよう。

ジェームズ・ワン監督×ジェイソン・モモア主演、『ワイルド・スピード』のタッグが放つ完全未体験の海中アクション・エンターテイメント超大作『アクアマン/失われた王国』は 2024年1月12日(金)全国ロードショー。

Supported by ワーナー・ブラザース映画

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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