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DCドラマ「ARROW/アロー」放送局の存続を賭けた超重要プロジェクトだった ─ 「ヒットしなければ局が続かない」

ARROW/アロー
(C)2020 Warner Bros. Entertainment Inc. ARROW? and all pre-existing characters and elements TM and (C)DC Comics.

DCコミックス原作の人気ドラマ「ARROW/アロー」(2012-2020)は、製作当時、放送局である米CWの命運を握る一大プロジェクトだったようだ。共同クリエイター&製作総指揮を務めたマーク・グッゲンハイムが明かした。

ポッドキャスト「The Showrunner Whisperer」に出演したグッゲンハイムは、「ARROW/アロー」には「ネットワーク全体を存続させるプレッシャー」があったと告白。いわく、当時ワーナー・ブラザース・テレビジョンの会長を務めていたピーター・ロスがグッゲンハイムらをランチに連れ出し、「『ARROW/アロー』がヒットしなければ、もはやCWを続けることはできないという事実をとても詳しく説明してくれた」という。

もっとも「ARROW/アロー」は大ヒットし、同じくDCコミックス原作のドラマをひとつの世界観で展開する“アローバース”を確立。「THE FLASH/フラッシュ」(2014-2023)「SUPERGIRL/スーパーガール」(2015-2021)「レジェンド・オブ・トゥモロー」(2016-2022)「ブラックライトニング」(2018-2021)「BATWOMAN/バットウーマン」(2019-2022)が製作され、多くのファンを獲得した。

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その後、アローバースは2023年の「THE FLASH/フラッシュ」シーズン9をもって終了。現在はジェームズ・ガン&ピーター・サフラン率いるDCスタジオにより、新生DCユニバースの準備が進められている。

もっともグッゲンハイムは、テレビ局がドラマシリーズの製作を減らしている今日、「ARROW/アロー」のようにダークな路線のドラマシリーズは実現できないのではないかと考えているようだ。「一定の余裕と創造的自由がなければ、あのようなことはできなかったでしょう。この業界ではとても特別で、またユニークな時代でした」

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Source: The Showrunner Whisperer, Entertainment Weekly

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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