おまえが誰かは目を見ればわかる!映画における目力『アート・オブ・アイズ』な世界

「お前のこと覚えたぞ、目を見たからな!」というような台詞を、映画などでも、あるいは日常でも、時々耳にするような気がする。
クリント・イーストウッド主演、ウォルフガング・ペーターゼン監督の映画『ザ・シークレット・サービス』(In the Line of Fire)の劇中でも、イーストウッド演じる老齢なシークレット・サービスのフランク・ホリガンが、大統領暗殺を目論むジョン・マルコヴィッチ演じるブースことミッチ・リアリーに言及して、「どんなに変装しても目は変えられない!」というようなことを言っていたように記憶している。
つまり目というのはその人を特徴付ける上で、最重要とも言ってよいものなのである。
その顕著な例として、顔写真の匿名性を高めるために目の部分に処理をしているケースをよく見かける、黒いラインで目を隠している例のアレである。未成年犯罪者の顔写真などにも、昔はよく使われていた手法だったと思う、現在はあまり見かけない気がするが・・・。
さて、おそらくはそんな「眼力」あるいは「目力」に、正に目を付けたアート作品をご紹介しよう。
1996年から商業イラストレーターとして活動するジェイソン・エドミストン(Jason Edmiston)さんの作品群の中に、映画やアニメーションに登場するキャラクターの「目」に特化した連作「アート・オブ・アイズ」とも呼ぶべきものが存在しており、なかなか目をみはるものがある。その中からぼくが独断と偏見で選んだ一部を御覧いただきたい。
まずはこちら、おそらくこれが一番最初に描かれた目の作品だと思われるのだが、『悪魔のいけにえ』(The Texas Chain Saw Massacre)よりレザーフェイスことババ・ソーヤー。2017年に公開予定だとされているリブート作品『レザーフェイス』(Leatherface)が個人的にはずいぶん気になっている。
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