シリーズ復活作『死霊のはらわた リターンズ』配信記念!『死霊のはらわた』一挙おさらい

ホラーとコメディ、バトルは大変な親和性を見せます。それは日本作品で例えれば『彼岸島』、『地獄先生ぬ~べ~』、『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!シリーズ』などがあります。

ハリウッドでその路線の旗手といえばもちろん『死霊のはらわたシリーズ』でしょう。
人皮の表紙の魔術書によって召喚された恐ろしい悪魔、悪霊とブルース・キャンベルが演じるヒーロー、アッシュが聖剣チェーンソーとショットガンをメインウェポンにし、悪魔達と戦う様子をダイナミックに綴った物語。『スパイダーマン』を撮ったサム・ライミ監督の初監督作品でもある『死霊のはらわた』。

聖杯でお馴染みのアーサー王伝説の時代にタイムスリップしたアッシュと死霊の激闘を描いた『キャプテン・スーパーマーケット』の30年後を舞台にした『死霊のはらわた リターンズ(ash vs evil dead)』が日本でもHuluでの配信が始まりました。キャプテン・スーパーマーケットのヒーロー名を持つアッシュの聖戦は未だ終わらないのです。

死霊のはらわたリターンズ

全ての始まり、未熟な英雄の奮闘と悲劇を描いた『死霊のはらわた』

どんな英雄にも目覚める前の物語があります。1981年公開の『死霊のはらわた』ではアッシュ含む5人の若者がひと夏の思い出づくりに森の山小屋に訪れます。そこで見つけたのがアッシュ生涯の宿敵となる死者の書。付属のテープレコーダーを若者達が再生すると流れるのは死霊を召喚する呪われた呪文。おぞましき悪霊とアッシュの最初の戦いが始まります。
この作品ではまだアッシュは若く、戦闘経験が足りないため敵との戦いは不得手です。そのためサム・ライミの純粋なホラースプラッター映画としての楽しめる、映画史に残る名作です。

『死霊のはらわたⅡ』で英雄は聖剣と出会う

続編のようですが実質リメイク作と言える『死霊のはらわたⅡ』では恋人のリンダと森の山小屋に訪れて、前と同じように死者の書をテープレコーダーで読み上げて大変なことになるというプロローグです。死霊に取り憑かれた恋人のリンダを殺めてしまったアッシュは自責の念にうちひしがれます。ヒーローにはつきもののオリジンに相当する出来事。葛藤を引きずりつつも森を出ようとしましたが魔道書によって外界との境目を歪められたアッシュは絶望します。

戦いで右手を失い、死霊一人を倒すにも疲労困憊な主人公でしたが、ここで彼は英雄として死霊に立ち向かうことを決意します。リンダとの戦いにも使われた因縁のあるチェーンソーを右手に取り付け、ショットガンを手にしたアッシュは己の運命を無意識下で悟るのです。ここからエンジンがかかるので『死霊のはらわた』の純粋ホラー路線を好んでいた人には残念なことになるかもしれません。ですが多くの視聴者は『死霊のはらわたⅡ』とはスプラッターホラーの枠組みを超えた気高きヒーローのオリジンを描いた王道たる壮大な叙事詩であることを知っています。

全盛期の英雄はアーサー王にも負けない『キャプテン・スーパーマーケット』

前作でアーサー王伝説の時代にタイムスリップしてしまったアッシュ。日常を生きてきた彼にとっては過酷な状況ですがアッシュはすでにヒーローとして戦い、脂が乗っているコンディションです。死者の書を探し求める彼はお伽話に出てきたアーサー王とその仲間達と親交を深めながらも、神話の時代にまで侵食した宿命で結ばれし宿敵、死霊の軍団と激闘を繰り広げます。

今作の見どころは何と言っても並ぶものなきアッシュの強さ。死霊一体を倒すのに一作目は一晩かかり、二作目は満身創痍となりましたが戦いによって成長したアッシュは体術のみで死霊一匹を捻り潰す実力を身につけています。元の時代に戻るのを優先し、単独行動をしつつも要所要所で心に宿るヒーロー魂で死霊に立ち向かうアッシュの姿は前作が人間の限界ならば今作は人間を超えた超人ヒーローです。EDが二種類あり、バッドエンドと『キャプテン・スーパーマーケット』のタイトルの意味がわかるグッドエンドの二種類があります。

そして30年の月日が流れ、世界は再び英雄を必要とする

『死霊のはらわた リターンズ』は『キャプテン・スーパーマーケット』の30年後から始まります。うだつのあがらないスーパーの店員をしていたアッシュ・ウィリアムズは燻ぶる日々ですっかりただの偏屈な親父になってしまいました。女を連れ込み、酔った勢いで死者の書を読み上げてしまい、またも死霊との戦いが始まります。中年になったことで未だ全盛期の身体のキレは取り戻していませんが一話目でアッシュが右手に聖剣チェーンソーを装着するシーンは必見です。

Eyecatch Image:http://screenrant.com/ash-evil-dead-images-bruce-campbell/

 

About the author

DCコミックスと非ヒーローコミックスをメインに読んでいます。

ユーロコミックスを原語で読むのが現状の目標です。

好きなヒーローチーム:ジャスティス・リーグ・インターナショナル

好きなヒーロー:たくさんのDCヒーロー(特にキース・ギッフェンがライターを担当した時のヒーローかヴィラン)

 

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