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『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』キャメロン監督やシガニー・ウィーバーら6名来日、ファンとイルカショー鑑賞

映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』来日記者会見

──(シガニーとスティーヴンに向けて)お二人の今作への登場はサプライズとなります。前作では人間の姿で登場しましたが、今作ではナヴィ族を演じます。撮影方法もガラリと変わったものと思います。シガニーさんは14歳の役を演じました。お二人のキャリアに対して、変化があったり可能性が広がったりといったことはありましたか?

シガニー・ウィーバー:パフォーマンスキャプチャーによって、全ての役者にとって演技の可能性が広がったか、ということですね。前作でグレイス博士を演じた私が今作で演じるキリは14歳。ゾーイが言う頭痛の種の子どもたちの中の1人です。一番楽しかったのは、役者としてなんてパワフルなことだったかということ。確かに(撮影中の)見た目としては、ヘルメットをつけて黒い衣装を着て、という姿です。でもストーリーは非常に役者中心。そこで私たちは、キャラクターのエッセンスを演じれば良い、というものでした。

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今作で14歳を演じるにあたって、私は14歳の頃に戻り、あの年頃のたくさんの側面を表現しようと努めました。とてもやりがいのある、素晴らしいチャレンジでした。もしキリがここにいたら、先ほどのイルカショーに大興奮していたと思います。

スティーヴン・ラング:イエス!キリからは優しい光が発せられていて、ネイティやジェイク・サリーからも強い光が発せられている。しかし、そうした光が眩しいのは、そこに暗闇があるからこそです。暗闇なくして光はない。クオリッチこそ、本作の暗闇です。だから彼が再登場するのは必然なのです。彼は新たな形で戻ってきます。光と、闇によって作り出される影。そして暗闇とは、キャラクターたちの光によって象られ、変化するものです。本作『ウェイ・オブ・ウォーター』、そして更なる続編がありますが、この素晴らしいサーガにおいて、光と暗闇のせめぎ合いや相互作用が見られることになります。素晴らしい冒険です。

映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』来日記者会見

──(プロデューサーのジョン・ランドーに向けて)『アバター』の映像体験はどこまで進化するのでしょうか。CG描写において「水」は一番難しいと言われますが、そこに真っ向から挑んだ本作、一番チャレンジだったことは何でしょうか?

ジョン・ランドー:本作で一番チャレンジングだったのは表情(フェイシャル・パフォーマンス)でした。前作が終わった後から集中して取り組んでいました。続編では、微妙なニュアンスやよりリアルな表現を使いたかった。素晴らしいキャストや技術のおかげで、より真に迫るものが実現したと思います。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』来日陣にYES or NOクエスチョン

続いて、登壇陣に「YES」「NO」のボードが手渡され、「YES/NO」の質問コーナーが実施。本作では長さ36.5メートル、幅18.3メートル、深さ9メートルの巨大タンクで水中シーンの撮影を行ったという。辛い水中訓練もあった本作の撮影で、「正直、もう役を降りたい」と思ったことはある?との質問には、キャスト4名の全員が「NO」で回答した。

映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』来日記者会見

サムは「本当に大変じゃなかった?」と確認されると、「NO」のボードを無言で示してひと笑い。「撮影は楽しかった?」と聞かれると、今度は「YES」ボードを示した。

シガニーは14歳の役を演じるため、3〜4年ほど14歳の年毎の子どもたちを観察したと明かす。子どもたちと教室を共にしながら、子どもっぽいところや大人っぽいところ、様々な幅を見出していったそうだ。

続いて、海を舞台にした本作ながら、「実は泳げないという人は?」とのクエスチョン。こちらも全員が「NO」、つまり泳ぐことができると回答した。

映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』来日記者会見

キャメロンは水がテーマとなる作品も多い。「小さい頃から水は好きです。カナダで育ちましたが、海からは遠く離れていました」というキャメロンが海に夢中になったのは、17歳の頃に初めて挑戦したスキューバダイビングがきっかけだったという。

「それから、何千もの時間を水中で過ごしました。初めは、深さ5メートルほどの浅いところから。色とりどりの水中生物と、海の浅いところに差し込む太陽光。それから深海にも潜るようになり、海底の火山も訪れました。最近では、深さ7マイルほどの、世界で最も深い海にも潜りました。

僕のこうした探検は、まだ始まったばかりです。海の下に何があるのか、興味があります。僕たちの世界の海は素晴らしいものです。

それに、時に現実から離れて、ファンタジーやSFのレンズを通じて、今あるものに感謝することも必要なことです。本作はそういう映画です。今ある地球環境に感謝するものです。どこかにあるかわからない惑星を訪れる映画ではありません。我々の、この美しい星を称える映画です。」

Writer

アバター画像
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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