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『アベンジャーズ』第1作の全員集合シーン、マーベル社長が語る舞台裏 ─ 「ヒーロー映画を象徴するシーンになると思った」

アベンジャーズ
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

「日本よ、これが映画だ」。挑発的なキャッチコピーとともに日本に上陸した、マーベル・シネマティック・ユニバース初の大型クロスオーバー作品アベンジャーズ(2012)は、今にして思えば、まだ始まりにすぎなかった。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でひとまずの完結を迎えるに至っては、当時を懐かしむファンも多いことだろう。

しかし、それでも『アベンジャーズ』のクライマックスに待ち受けるニューヨークでの決戦シーンで、ついにヒーローたちが勢揃いする瞬間は圧巻だ。アイアンマンキャプテン・アメリカソーブラック・ウィドウハルクホークアイ。彼らが円を描くように立てば、カメラがその周りをぐるりと一周する……。今もなお観客を魅了する名場面は、いかにして生まれたのか。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が誕生の裏側を回想している。

「最も記憶に残る21の名場面」。米Rotten Tomatoesは、本編の映像と関係者のナレーション、イメージイラストとともに名シーンの裏側に迫っていく企画を展開中だ。ケヴィン社長はこの映像で、「初めてアベンジャーズが集合する(all the Avengers assembling)シーンは非常に壮観で、VFXの量がとても多かったんです」と振り返っている。

撮影はニューヨークではなく、ニューメキシコの屋外倉庫。彼らの後ろには、グリーンスクリーン以外には何もなかったんです。ハルクはいなかったし、アイアンマンもいなかった。二人ともCGで後から足してるんです。それでも、(あとの4人が揃ったところは)非常に良い感じで、ジョス(・ウェドン)には素晴らしいビジョンがありました。」

マーベル・シネマティック・ユニバースには幾人もの功労者がいる。『アベンジャーズ』と続編『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)を手がけたジョス・ウェドン監督は、豊かなキャラクター同士のコラボレーションと、ヒーローのチームアップをシンプルかつ極めて真摯に、当時としてはかつてない形で生み出してみせた。ケヴィン社長ですら、ジョス監督のビジョンを実感したのはずいぶん後になってからだという。

「何ヶ月も経って、VFXができあがってきました。カッコいい見た目になりはじめていて、アイアンマンもできていたし、ハルクもいましたね。ですが、これはMCUだけでなくヒーロー映画を象徴する場面になると思ったのは、音響のミックス段階でした。(アラン・)シルヴェストリの素晴らしいスコアとともに最終確認をしていたんですが、あの(全員集合)シーンで鳥肌が立ったんです。ジョスはやり遂げたんだな、と思いました。」

これをきっかけに、マーベル・スタジオはいくつものクロスオーバーをスクリーンで実現させるようになっていく。7年後、『アベンジャーズ/エンドゲーム』に世界がこれほど熱狂するとは、ケヴィン社長もまったく想像していなかっただろう。そもそもマーベル側は、『アベンジャーズ』の成功ぶりすら想定外だったようなのだ。

「(『アベンジャーズ』が)どんな作品になるのか、すごく期待してはいたんですが、観客の反応や興行収入が予想をずっと超えていったんです。私たちは、ヒーローがチームになるのを観て驚き、そして(観客からの)大きな反応に驚かされた。次々に反応をもらえて、“まさかこんなことが現実に起こるなんて”と思わされましたね。マーベル・スタジオでは常に素晴らしい出来事や特別な出来事が起こっていますが、あのシーンは特にスペシャルな場面です。」

映画『アベンジャーズ』MovieNEXは発売中。最新作『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)より全国公開中

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

Source: Rotten Tomatoes

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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