THE RIVER AWARD2023 発表 ─ 読者が選ぶ、2023年のベスト作品ランキング

第10位『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(10/20 劇場)50pt.

「美しき地獄のような3時間半。歴史の闇と愛の物語は、心を穿つような衝撃と感動がありました。映画を見る前には上映時間に鬱々としていたものの終わる頃には時間を忘れていました」(つかこ さん)
「ディカプリオが演じるダメ男の悲哀に号泣しつつ、白人によるネイティブアメリカンへの酷い差別と支配の歴史も学ぶことができる。引き裂かれた感覚になる忘れられない一本。」(ポリアネス さん)
「長丁場で怠くなるかと思いきや、予想外に良かったです。事件を深く知りたくて原作も購入して読んだら、劇中でかなり高い再現をしていたと思われ、より楽しめました。後からじわじわ来る作品でした。」(きなこ みちる さん)
「スコセッシだからこそ描けた、悪のちっぽけさ矮小さに対する乾ききった怒りに圧倒される。」(HAL さん)
「今年というより、これから先も名作として語り継がれてほしい映画です。
人間の恐ろしさと、それでも人間には歴史を通じてより良くなっていってほしいというスコセッシの信念を感じました。ディカプリオとデニーロの最高級の演技も含め、本当に素晴らしい作品でした。」(K さん)
「どの場面を切り取ってもその状況がすぐに伝わるような演出は見事としか言えない。セルフオマージュにもニヤリとさせられた。とにかく長生きしてスコセッシ爺」(傭兵ダストマルチャン さん)
第9位『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』 (04/28 劇場)51pt.

「64のコントローラーを持ちながら画面に齧り付く小学生の頃の自分。鑑賞中、ふと思い出したあの頃の自分もきっと喜ぶに違いないと思いました。大人になった自分とあの頃の自分、2人で観ているような不思議な感覚になりました。」(同じ過ちを繰り返す愚かな人類 さん)
「念願の映画化。制作開始からずっと情報を追ってダイレクトもリアルタイムで見てネタバレも回避して初日に映画を見に行った。最初の任天堂のロゴで色々な感情がごっちゃになって泣いてしまった。子供の頃からマリオを遊び続けて色んな知識を身につけた上でのマリオ映画体験はとてつもないもので、細かいネタからBGMのアレンジの嵐に涙が止まらなかった。改めてマリオが好きで本当に良かったと思う。この映画を作ってくれてありがとう。一生愛し続けます。」(ぼねっと さん)
「小学生の時からずっと画面で追いかけて、時が過ぎるのも忘れていつまでもプレイしていたマリオシリーズ。映画館の大画面であの時の自分と同じ年頃の子供達が楽しそうに声をあげて見ている姿を見て様々な感情が溢れ出てきました。文句なしに今年のベストムービーです。」(デクスター さん)
「ゲームファンとして『ゲームソフトの映画化』に関しては昔から良くない印象がありましたが、任天堂・宮本茂さんが制作に関わったことで、ゲームファンが不満に感じるシーンを極力排除し、映画内でゲームをプレイしているような独特の体験ができる素晴らしい映画になっていると感じました。ゼルダの伝説映画化にも宮本茂さんが関わっているということで、今から公開が待ち遠しいです。」(nerve さん)
「イメージが定着しているキャラクターたちのイメージを壊さずに描写できていて、物語にとても説得力がありました。ディズニーやピクサーの大衆アニメ映画が低迷している中で、映画館で新たな劇場体験をさせてくれたこの映画に感謝感謝です。続編あるかな…。」(受験生 さん)
「映像も音楽も小ネタの宝庫。マリオシリーズのみならず初期ファミコンまでの任天堂作品を盛り込みまくったその塩梅も最高」(りょなが さん)
第8位『グランツーリスモ』 (09/15 劇場)54pt.

「胸が熱くなるストーリーでした。実話という事で展開は見えているものの、レース映画としては見やすく、わかりやすい。そしてこのプロジェクトに真正面に大人達がやり遂けたという感動がすごく伝わりました。」(まよぴざ さん)
「話題だからとミーハー心で見に行ったが、トップガンのような胸が熱くなるドラマに出会えてよかった。変な日本じゃない東京を洋画で見れたのはとても久しぶりな気がする。ゲームに対する大きなリスペクトも感じた。今年は本当にゲーム映画化の成功が多い。」(ぼねっと さん)
「エンジンの排気音、タイヤが擦り切れそうなくらいアクセルを踏み込んだフルスピードな大迫力レースが堪らない。夢を追いかけて世界に挑戦する努力と軌跡が勇気を与えてくれた感動作。でもどこか現実はそう上手くはいかないシビアさが、物語がどう着地するのか分からない、ハラハラする楽しめる作品になっていた。ラストのレースには大興奮すること間違いなし。車好きな人だけじゃなくて、ゲームが好きな人はぜひ鑑賞して欲しい一本」(左から失礼 さん)
「主人公役のアーチー・マデクウィとジャック・ソルター役のデビッド・ハーバーが最高。不可能を可能にしようとする人々と若き青年がメンターと共に葛藤しつつ実力と自信をつけ勝利に向かっていく様にグッときて涙が止まりません。エンジン音に乗せて青春が駆け抜けていきました!何回見てもよい。」(Madeleine さん)
「マニアックなニール・ブロムカンプの作家性が見事にドラマと噛み合った極上のエンタメ作品。ゲーム画面と実際のレースがシンクロする展開は、CGでホラー世界を描いたデモニックと第9地区やチャッピーで見せたSF描写を昇華させたようで、監督の過去作も知ってると尚更楽しめる、誰もが楽しめつつ深め甲斐もある映画。この題材をよくこの監督で撮ってくれたと企画をした人を褒め称えたくなった。」(差秋 さん)
「レースシーンも凄かったけど人間ドラマに泣かされてしまった。実話を元にした作品というのを後で知ってビックリした。」(レアクト さん)
第7位『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』 (03/31 劇場)60pt.

「劇場に10回以上見に行き(公開期間長ければもっと見に行きたかった!)、円盤を何枚も買うレベルの面白さ!誰が見ても楽しめる映画です!ぜひみんなに見てほしい!」(phantomX さん)
「映画のセオリーをしっかりおさえるとこんなに面白いんだ…!を再認識させてくれた素晴らしい映画!セオリーだけでなく映像としてさまざまなチャレンジもしており、最初から最後まで全く飽きなかったです。もっと有名になって欲しかったー!!」(ろう さん)
「家族で安心して観られる極上の冒険映画!感覚も現代のそれにブラッシュアップされてる。金ローで延々と流してほしい」(リリー さん)
「予告では唆られなかったけど、口コミを信じて観てみたら王道かつウィットの効いたファンタジー冒険譚で、終始楽しい気持ちにしてもらえました。」(ハルカ さん)
「脚本、伏線、キャラクター、何をとってもバランスが秀逸な1本!クリスの吟遊詩人、ミシェルの戦士、ジャスティスやソフィア、レゲにヒューグラ…誰をとってもハマり役なキャスティングは豪華すぎでした!ストーリーもちょうど良い丁寧な出来上がり。伏線、アイテム、色んな要素の後半への活かし方は本当に上手かった。SNS人気も出たし、口コミによる伸びがそれを裏付けてますよね。宣伝が上手くなかったのが本当に悔やまれます…口コミが浸透した頃には既に後続の作品にスクリーンが占拠されていた…あれは残念だった。何度でも見れる、将来に残る胸熱ファンタジー!」(Yucca さん)
「分かりやすいファンタジーコメディ映画でありながら泣かせにくる。ロドリゲス姐さんがヒーローでクリパがメインヒロイン映画」(えみんぐ さん)
第6位『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』 (03/03 劇場)63pt.

「石に泣くという究極の映画体験笑。賞が全てではないけれど、オスカーを受賞した出演者と監督スピーチは本当に感動しました。」(まるこ さん)
「石ころに心揺さぶられることを知らされた。映画って最高!!」(キメコメ さん)
「石ころ見て泣くとは思わなかった不思議な映画」(けいすけ さん)
「アカデミー作品賞大納得の傑作です。マルチバース設定、ぶっ飛んでるようでしっかり筋の通った家族の物語。一つの選択が色々な可能性を生み出す。
でも決めるのは自分。こんなに笑えて泣ける映画ないです。大切な人と観たい頭おかしいくらいの大傑作です。」(ゴジラ さん)
「エンドロールが始まってからも涙が止まらなくて、呆然としてしまったのは初めてだった。人間のすごく柔らかい部分を包み込んでくれるような映画だった。」(へちぼ さん)
「今年最も心を揺さぶられた映画。難解で複雑という声が多々あったりもしたが、愛とはそもそも難解で複雑なモノである。」(おにし さん)