実写版『リトル・マーメイド』アリエル役、起用への批判にコメント ─ 「もはやショックだと思いません」

2023年6月9日に日本公開となるディズニーの実写版映画『リトル・マーメイド』が注目を集めている。これまで、主人公アリエルは白人として描かれたが、実写版ではアフリカ系俳優のハリー・ベイリーが起用されたことについて、ネット上では様々な声があがっているのだ。
ハリーのフレッシュな魅力はアリエルにぴったりだと喜ぶ声も多い一方で、SNS上では #NotMyAriel (私のアリエルじゃない)を合言葉にした否定意見も集められた。ディズニーは人種に考慮するあまり、キャラクターの基本的な設定をねじ曲げているというのが、否定派の主な主張だ。
自身の起用をめぐって論争が起こっている最中、ハリー・ベイリー本人は米The Faceにて胸中を語っている。「“人種の問題じゃないんだ”という人がいることはわかっています。でも、いざ私が彼女(アリエル)になると……」とのハリーの発言には、“言葉を選びながら、彼女の声は消え入った”と添えられている。「黒人の場合、そういう全く別のコミュニティがあるということが理解されていない。私たちにとって、自分自身を見ることはとても重要なのです」というハリーが“肩をすくめて”続けたのが、次の言葉だ。
「私も黒人なので、(批判が起こることは)わかっていましたし、もはやショックだと思いません。」
この投稿をInstagramで見る
ハリーは2000年生まれの22歳。姉のクロイと共に歌手活動を行なっている。ビヨンセはこの姉妹の才能に惚れ込み、自身のレーベルParkwoodに誘い入れた。
ハリーがParkwoodと契約した時、“ネットのコメントは読まない”というのがビヨンセの教えだったという。つまり、“エゴサ”はしない。『リトル・マーメイド』の初映像がリリースされた時も「私はD23 Expoの場にいましたが、とてもハッピーでした。ネガティブなことなんてなかった」と振り返る。
そもそも『リトル・マーメイド』はまだ限られたティザー映像しかリリースされておらず、ハリーと作品の相性を評価するのは早計なところも大きい。映画は2023年5月26日に米公開され、6月9日に日本にやってくる予定だ。
▼ 『リトル・マーメイド』の記事
『リトル・マーメイド』実写版アリエル役、1歳の息子が「ママはアリエルだ」と認識して感激 ママはディズニープリンセス! ディズニーは「娯楽性が先、メッセージ性はその次」への軌道修正が必要だと『リトル・マーメイド』『アラジン』監督 実写リメイクに疑問も 大人向けダーク版『リトル・マーメイド』実写映画化をソフィア・コッポラが降りていた ─ 「限界点があった」 原点回帰目指していた? 『リトル・マーメイド』9月20日、ディズニープラス配信決定 ─ 劇場未公開、トリトン王の歌が含まれる特別版も配信 あの海に、何度でも 『リトル・マーメイド』2週連続1位、スパイダーマンとフラッシュおさえる ─ 「アンダー・ザ・シー」メイキング映像が公開 吹替も字幕もヒット
Source:The Face