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『ジョン・ウィック』女性スピンオフ映画『バレリーナ』はアクションを刷新「違うことをやる」 ─ シリーズ初の新監督を起用

ジョン・ウィック:パラベラム
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キアヌ・リーブス主演『ジョン・ウィック』シリーズは、今まさに拡大の一途をたどっている。『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)に続く第4作(タイトル未定)は撮影準備中、第5作の可能性は検討中、前日譚ドラマ「ザ・コンチネンタル(原題:The Continental)」も企画されているのだ。さらに『パラベラム』からのスピンオフ映画『バレリーナ(原題:Ballerina)』もある。

『バレリーナ』で監督を務めるのは、『アンダーワールド』シリーズのレン・ワイズマン。シリーズの監督を担ってきたチャド・スタエルスキはプロデューサーとして参加する。もともとスタエルスキは、ワイズマン監督の『ダイハード4.0』(2007)にスタントマンとして参加していた人物。米The Hollywood Reporterにて、スタエルスキは、シリーズ初の新監督となるワイズマンへの信頼と期待を語っている。

「僕はレンが大好きですよ。非常にクリエイティブだし、ビジュアルにとても長けた監督で、見事なスタイルがある。[中略]レンは『バレリーナ』の脚本を読んで、ピンと来たんだと思います。どうやって『ジョン・ウィック』の世界にフィットさせるのか、どんなひねりを加えて、自分らしい作品にするのか。そのアイデアをベイジル・イヴァニク(プロデューサー)たちが聞いて、僕にも知らせたいと思ってくれた。だからレンとディナーに行き、彼がやりたいことを聞きましたよ。彼のことはすごく良い監督だと思っていたし、すでにトーンはつかんでいたし、アクションのことは理解しているし、ビジュアルのスタイルも良い。だからすぐに“彼と一緒にやろう”と思いました。」

既報によれば、『バレリーナ』は暗殺者に家族を奪われた若い女性が復讐のために殺し屋となる物語。主人公のバレリーナは、舞踊家・暗殺者の養成学校の生徒として『パラベラム』に初登場していた。スタエルスキは、ワイズマン監督の手で『ジョン・ウィック』のアクションに変化が加わることも示唆している。

彼は(従来とは)少し違ったアプローチでアクションをデザインしています。派手な場面やキャラクターの展開、アクションシーンでどんなことをやりたいのか……新鮮な作品になると思います。僕たちはガン・フーにせよ、なんにせよ、同じことをずっと繰り返しているわけではありません。それに(『バレリーナ』は)キャラクターが違いますから、違うことをやるつもりです。」

スタエルスキは、ワイズマンによる『ジョン・ウィック』シリーズの拡張に「いつでも協力したい」と述べているほか、おなじみのスタントチーム「87eleven」が「レンの要求に応えるためにしっかりと参加する」とも明かしている。『バレリーナ』は万全の体制で挑むスピンオフなのだ。

もともと本作の脚本は、新鋭シェイ・ハッテンが『ジョン・ウィック』とは無関係に執筆したもの。スタエルスキいわく、ワイズマン監督とシェイは企画開発を積極的に進めており、「良い視点」の作品になりつつあるという。撮影時期は不明だが、「すぐにでも実現したい」と意気込みは十分だ。キャスティングも含めて続報が待たれる。

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Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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