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『ジョン・ウィック』女性スピンオフ映画『バレリーナ』本格始動 ─ 『アンダーワールド』レン・ワイズマン監督が就任

ジョン・ウィック:パラベラム
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『ジョン・ウィック』シリーズの女性スピンオフ映画『バレリーナ(原題:Ballerina)』の製作が本格始動しているようだ。米Deadlineは、監督として『アンダーワールド』シリーズのレン・ワイズマンが就任したことを報じている。

『バレリーナ』の企画はシリーズ第2作『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017)が劇場公開されていた2017年7月に第一報が伝えられたもので、その後は進捗が明らかになっていなかった。報道によると、本作は暗殺者によって家族を失った若い女性が、復讐のために自らも殺し屋へと変貌していくストーリー。スピンオフではあるものの、こちらも『ジョン・ウィック』シリーズの流れを汲んだ復讐譚となる。

主人公のバレリーナは、最新作『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)にて、ジョンの出生の秘密を握るディレクター(アンジェリカ・ヒューストン)が運営する、舞踊家・暗殺者の養成学校の生徒として初登場した。ニューヨーク・シティ・バレエ団のソリスト、ユニティー・フェランが演じていたが、スピンオフ作品にも続投するかどうかは不明。なお、フェランは『パラベラム』出演にあたり「バレエが格闘技のトレーニング並みに厳しい芸術として描かれていて、すごくうれしいです。バレエは身体的にも精神的にも大変なものだから、ジョン・ウィックの過去に組み込まれるのは面白いと思いました」と述べていた。

スピンオフ作品で脚本を手がけるのは、弱冠25歳の新鋭シェイ・ハッテン。『バレリーナ』はもともと『ジョン・ウィック』とは無関係の独立した脚本として執筆されており、スタジオ各社による争奪戦の末、本シリーズを手がけるライオンズゲートが権利を取得した。ハッテンは『ジョン・ウィック:パラベラム』の脚本にも加わっており、『バレリーナ』をシリーズに組み込むための改稿も含め、スタジオから厚い信頼を得ているとみられる。ザック・スナイダー監督の新作ゾンビ映画『アーミー・オブ・ザ・デッド(原題:Army of the Dead)』も執筆するなど、活躍めざましい才能だ。

このたび監督に就任したワイズマンは、『アンダーワールド』シリーズで監督・製作を務めてきたほか、『ダイハード4.0』(2007)や『トータル・リコール』(2012)を手がけた人物。近年は「LUCIFER/ルシファー」(2016-)や「The Gifted ギフテッド」(2017-2019)といったテレビドラマの製作・監督を担当している。なお、プロデューサーには『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキ監督、ベイジル・イヴァニク、エリカ・リーが名を連ね、キアヌ・リーブスもエグゼクティブ・プロデューサーとして参加している。

ライオンズゲートは『ジョン・ウィック』第4作(タイトル未定)も準備中だが、『バレリーナ』も急ピッチで製作を進めているとのこと。待機中のテレビドラマ版「ザ・コンチネンタル(原題:The Continental)」も含め、シリーズの拡大から目が離せない。

映画『ジョン・ウィック:パラベラム』は2019年10月4日(金)より全国公開中。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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