『バンビ』が実写化、「より子ども向け」に ─ 現代アップデートで「バンビの母親の死は描かれない」?

米ウォルト・ディズニーによる1942年製作のアニメ映画『バンビ』が、『ライオン・キング』(2019)のようにディズニーで超実写映画としてリメイクされる予定だ。共同脚本家は、このリメイクが「より子ども向けになる」と明かしている。
フェーリクス・ザルテンによる同名児童文学をアニメ映画化した『バンビ』は、森の王子バンビが、ウサギのタンパー(とんすけ)やスカンクのフラワー、そして雌鹿のファリーンらとの交流を深めながら成長していく物語。リメイク版の脚本は、『キャプテン・マーベル』(2019)のジェネヴァ・ロバートソン=ドウォレット、『シエラ・バージェスはルーザー』(2018)のリンジー・ビアーが手がける。
米Colliderの取材に応じたビアーは、『バンビ』を観賞したことがない子どもたちが大勢いる理由の一つとして、本作が親の死を描いているからではないかと分析。「プロットをネタバレするわけではないですが、母親の死の扱いについて、最近の子どもや親たちは昔よりも敏感になっている人もいるのではないでしょうか。それが、親が子どもに『バンビ』を見せない理由の一つだと思っています」と語った。
しかし、ビアーは脚本家・映画製作者として過去の物語に光を当てるために、新たな切り口で再考できると言葉を続けている。
「『バンビ』をアップデートする方法はあると思うし、もう少し私たちの切り口は範囲が広いんです。そして最近の子どもたちが、もう少しばかり共感できるような形で実写版に命を吹き込むことができれば、オリジナル版への貢献になると思います。」
オリジナルのアニメ映画でバンビは幼い頃、母親が人間に射殺されるという悲劇を経験する。確かに、その展開に幼稚園児や小学校低学年生といった幼い子どもがショックを受けてもおかしくないだろう。ビアーの発言から察するところ、リメイク版ではバンビの母親が死ぬシーンは描かれないと考えてよさそうだ。
既報によるとディズニーは、『バンビ』のスケールやストーリーが『ジャングル・ブック』『ライオン・キング』ほど大きなものではないとしており、おなじみのストーリーに、より大きな物語を付け加える狙いはないとのこと。プロデューサーには『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)脚本家のクリス・ワイツ、『アバウト・ア・ボーイ』(2002)監督のポール・ワイツ、『シングルマン』(2009)のアンドリュー・ミアノが就任している。
超実写版映画『バンビ』の公開日は未定。
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Source:Collider