『バービー』全世界興行収入でワーナー史上No.1 ─ 『オッペンハイマー』も大ヒット、中国公開でノーランが北京入り

映画『バービー』の全世界興行収入が、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(2011年)を超えてワーナー・ブラザース作品の歴代記録を更新することがわかった。
米Box Office Mojoによると、『バービー』は2023年8月27日(米国時間)の時点で世界興収13億4,030万ドルを記録。翌28日にも『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』の13億4,235万ドルを抜く見込みだ。また、2023年公開作品としても『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の13億5,933万ドルを超え、まもなく本年No.1に輝く見通し。今年は残り4ヶ月、ラインナップを見るかぎり、興行面で『バービー』を上回る作品は出てきそうにない。
また米国においても、『バービー』は興行収入5億9480万ドルを記録しており、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を抜いて2023年のNo.1となっている。米国でもワーナーの歴代記録を更新しているため、米国・世界の両方でワーナー史上最高のヒット作となった格好だ。
今後、世界興収の歴代ランキングでライバルとなるのは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)の14億501万ドルや『アナと雪の女王2』(2019)の14億5,358万ドル、『トップガン マーヴェリック』(2022)の14億9,569万ドルなど。9月22日からは『バービー』の未公開映像を含むIMAX上映が米国などにて1週間限定で実施されるが、どこまで興行成績を伸ばすことができるか。
なお、『バービー』と同日に米国公開されて話題を呼んだクリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー(原題)』も変わらぬヒットを継続中。米国では興行収入3億ドルを突破し、『インセプション』(2010)を超えてノーラン史上第3位の成績となったほか、世界興収は7億7,719万ドルで、いよいよ8億ドルの大台が間近に迫った。アメリカに匹敵する巨大映画市場、中国では8月30日に劇場公開を迎える予定。ノーランは北京でのプロモーション中で、コロナ禍以来、ハリウッドの映画監督がプロモーションのために中国を訪れるのは初めてとなった。
▼ 『バービー』の記事
Source: Variety, Deadline, Box Office Mojo