『バービー』世界興収、『トップガン マーヴェリック』に迫る

海外で大旋風を巻き起こしている映画『バービー』の世界累計興行収入が、2022年最大のヒット作『トップガン マーヴェリック』を飛び越えるかもしれない。
本記事時点で『バービー』の世界累計興収は14億270万ドル。『トップガン マーヴェリック』の14億9,600万ドルに迫っている。
爆発力は『バービー』が長けている。『トップガン マーヴェリック』はこの累計金額を29週間かけて築き上げたが、『バービー』はまだ半分以下の11週目だ。9月22日からは北米と一部の海外地域にて1週間限定でIMAX上映を行うこともあり、さらなる記録更新が期待される。すでに海外興収は『トップガン マーヴェリック』を超えている(『バービー』:7億8,220万ドル、『トップガン マーヴェリック』7億7,700万ドル)。
映画スター、トム・クルーズらが実際の戦闘機に乗り込み、命懸けで撮影した迫力映像が話題となった『トップガン マーヴェリック』は、日本国内でも“追いトップガン”と呼ばれるリピート鑑賞などが社会現象的に報じられるなど、コロナ禍後のハリウッド映画における“救世主”となった作品だ。一方、『バービー』は本国では同日公開された『オッペンハイマー』と同時鑑賞することが現地でブームになるなど、話題を集めた。
『バービー』は、作品の持つメッセージが口コミで評判を集めたことで大ヒットに繋がった部分もあるだろう。そのほかの仮説として、劇中世界を真似てピンク色で着飾り(バービーコア)、友人たちと集まってイベント感覚で鑑賞することが若者の間でトレンド化したことが、動員増の一因となっていたのかもしれない。
『バービー』は、すでに2023年公開作の中では『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を超えて世界累計1位になっている。ほか、配給のワーナー・ブラザースが持つ北米累計最高記録『ダークナイト』(2008)、世界累計最高記録『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)も超えている。
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Source:Box Office Mojo