『スーパーマン』の世界には既にバットマンが存在しているが、映画には登場していない

映画『スーパーマン』は新DCユニバースの映画第1弾だ。何かと事前の予習や予備知識が求められがちな昨今のアメコミ作品だが、本作は(細かいネタはあるものの)基本的に独立したエントリー作品となっている。
最近まで展開されていたDCユニバース映画とは別世界だから、前のスーパーマン映画も、ワンダーウーマンも、アクアマンも、シャザムも、何も知らなくて良いし、観ていなくたって楽しめる。
ところが面白いことに、『スーパーマン』で描かれる世界には、すでにバットマンは存在している。これは本作を楽しむ上で必ずしも必要ではないサブ知識だが、実は新DCユニバースの作品第1弾は2024年12月より(日本ではU-NEXT独占で)配信されたアニメシリーズ「クリーチャー・コマンドーズ」。この作中に、バットマンがチラリとゲスト登場しているのだ。
スーパーマンが活躍するのはメトロポリスという街で、バットマンといえばゴッサム・シティ。伝統的に、この二つの街はほど近い距離関係にあると解釈されている。いくつかの海外メディアは、『スーパーマン』劇中のメトロポリスにてゴッサム・シティへ続く道路表示が確認できたと相次いで報告。新DCユニバースにおけるバットマン作品へと繋がる、さりげないイースターエッグだ。
実際にジェームズ・ガン監督は、新DCユニバースではすでにバットマンが「重要な存在」として存在しており、オリジン・ストーリーは描かない意向を明らかにしている。『スーパーマン』ではスーパーマンが3年前にヒーロー活動を始めたという設定だが、それだけの期間世界を飛び回っていれば、“ケープド・クルセイダー”の存在を認知していてもおかしくないし、どこかで鉢合わせたことがあるかもしれない。スーパーマンがジャスティス・ギャングと共闘したり仕事を任せたりしていたように、あの世界にはヒーロー同士の均衡関係があるようだから。
新DCユニバースでは、バットマン単独映画『バットマン:ブレイブ&ボールド(原題)』が準備中。“世界一の探偵”の本格的なデビューはそこになるはずだ。さらにガンは、スーパーマンやバットマンが共演する作品も検討しているという。なお念の為となるが、ロバート・パティンソン主演で続編が2026年に公開される『THE BATMAN-ザ・バットマン-』はまた別アースのお話だ。
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Source:ScreenRant,Comicbook.com