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破壊王マイケル・ベイ、爆薬量の多さで敗れて遺憾の意 ─ 他の監督の爆破シーンは「安っぽい」

アンビュランス
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 ハリウッドの破壊王として知られるマイケル・ベイが、爆薬量の多さで『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)がギネスに認定されたことについて遺憾の意を示している。

『ノー・タイム・トゥ・ダイ』は2019年、英イングランドのソールズベリー平原での撮影で136.4キログラムの爆薬を使用し、「映画の1テイク内の爆発で使用された史上最大の爆薬量」としてギネス世界記録を認定されている

これに“待った”をかけたのが破壊王ベイだ。英Empireのインタビューで、我こそがギネスに相応しいはずだと憤っている。監督が対抗作として挙げるのは、2001年の自信作『パール・ハーバー』。第二次世界大戦の真珠湾攻撃を舞台に、アメリカ軍と日本軍のド派手な戦闘を描いた戦争映画だ。監督は、同作の大規模な撮影をこう振り返っている。

「どれだけ大変かが知られていないんです。すごく大掛かりなんですよ。本物のボートや、本物の飛行機も20機使って、350ものイベントが動くんです。3ヶ月かけて7隻の船でリギングをやって、その3マイル先ではフリーウェイを停止させて……。ジェームズ・ボンドが世界最大の爆発をやったって?くそったれ、相応しいのは私らの方だろう。

“くそったれ”の部分で監督は“Bullshit”と発しており、今にも対抗意識が爆発しそうである。さらに監督は、誰よりも迫力のある爆破シーンを撮る心得があるのは自分だとも話している。

「爆発(の撮影)には秘訣があって、言わばレシピのようなもの。何人かの監督がそれをやっているんですけれど、どうも安っぽく見えるし、衝撃波が出ていないんですよ。あらゆるタイプの爆発を混ぜて、もっとリアルに見せるやり方はちゃんとあるんです。シーザーサラダを作るようなもんです。

ド派手な爆発シーンをサラダに例えられるような人物は、この世界でマイケル・ベイただ1人だろう。肉料理とかなら、まだわかるんだけれど。つまり彼にかかれば、火薬と爆風たっぷりの爆発シーンもシーザーサラダ感覚でやっちゃうぜということである。

恐ろしき爆破シェフ、マイケル・ベイ監督の最新作『アンビュランス』は2022年3月25日より日本公開。LAを舞台にした超ド派手ノンストップ・アクションだ。主演はジェイク・ギレンホール。

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Source:The Playlist

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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