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『パイレーツ・オブ・カリビアン / デッドマンズ・チェスト』は3作目と同時撮影!超ハードな製作をオーランド・ブルームらが語る

Prod DB © Walt Disney Pictures 写真:ゼータ イメージ

大ヒット・シリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン』の第2作『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(2006年)の製作は、第1作の公開当時、製作陣の誰もが予想していなかったことだったという。しかしゴア・ヴァービンスキーをはじめとした『パイレーツ』チームがさらに驚いたのは、ウォルト・ディズニー側が「もう2本作りたい」という意欲を示したことだった。

こうして『デッドマンズ・チェスト』は、第3作『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(2007年)と同時に製作が敢行された。普通の映画ではありえない製作方法、その裏側をゴア・ヴァービンスキー監督とオーランド・ブルームが明かしている。

2つの映画を一度に撮る!ハードな製作の裏側

『デッドマンズ・チェスト』そして『ワールド・エンド』の撮影を同時に行うことについて、ヴァービンスキー監督はこう話す。

「2本の映画を一度に撮るなんてメチャクチャですよね。でも(『パイレーツ・オブ・カリビアン』の)キャラクターで描きたいストーリーはたくさんありました。『ザ・リング』の時には思わなかったことですよ」

しかし監督自身、2作品を同時に撮影することがどういうことなのかは打ち合わせの時点ではわかっていなかったという。しかも第1作の製作時には、続編についての計画は何もなかったのだ。

「物語を描くために3部作を構築する、というのはやりがいがありましたね。エキサイティングでしたよ」

“3部作”という前提で作られたラブストーリー

つまりヴァービンスキー監督が手がけた3作品は、あとから「3部作」として構想されたものだ。登場人物はいかに段階を経て成長していくのか、どう変わっていくのか……。その代表例として、監督はエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)とウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)のラブストーリーを挙げている。

「エリザベスとウィルの恋愛は、第1作では幼いものでした。すごくキュートで、ピュアで、それに2人は成長期だったんです。しかし第3作で目指すものを考えたときに、僕は、第2作で2人が恋愛の現実的な問題に向かわなければならないと思いました。つまり第1作は“なんてキュートなんだ!”っていう、おとぎ話の恋愛なんです。すごくトラディショナルだけど、観客をどこかへ誘えるものではない。それ自体は複雑ではありませんからね」

そして監督は、3部作ならではの「ラブストーリー」の意図をこのように語っている。

「第2作ではリアルな生活を扱っています。ジェラシーもあれば、生き残るために彼らがいかに進むのか、ということもある。また並行するストーリーとして面白いのは、第3作で詳しく描かれるデイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)のラブストーリー、“なぜ彼は心臓を抜き取ったのか”ということですね。それがエリザベスとウィルの恋愛にどう繋がってくるのか。[中略]だから恋愛を複雑に描くことが大切なんですよ」

その複雑なラブストーリーを演じるオーランド・ブルームは、2作品を同時に撮影する難しさをこう明かしている。

「2つの映画にまたがるストーリーがあるのは大きなチャレンジだった。午前中に2作目、午後に3作目のシーンを撮るとなると、演じる役柄の感情や、その場面で何が起きているのかを覚えておかなきゃいけないのさ。難しいけどやりがいがあったよ。僕たちはその時々で真実を演じないといけないからね。素晴らしいストーリーとキャラクター、一筋縄ではいかないものを作ってくれた脚本家のみなさんには感謝してるよ」

大ヒット映画の続編で「攻める」こと

そもそもヴァービンスキー監督にとって、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の続編は想定外の出来事だった。それでも監督は、作り上げた第2作に大きな手応えを感じていたという。製作中に彼が心がけたのは、大ヒットを記録した映画の続編で“期待に応えようとしない”ことだった。

「人気の映画はどんどん規模が大きくなる、するとある点では常に期待に応えることが難しくなると思うんです。そこで、そんな期待には応えようとせずに、映画を作っている自分自身に応えようと考えました。(第2作・第3作は)僕が好きな、僕が楽しい、僕が驚くような映画だと思います。だって期待は期待ですからね。観客が求めるのは、観客が求めているものではないと思うんです。観客が求めるのは、観客が想像すらしていなかったことですよ。[中略]心地よくないものを作ろうとはしていません。まったく予想しなかった場所へ連れていくものを作ろうと思いました」

ハードな製作となった『デッドマンズ・チェスト』『ワールド・エンド』だが、ヴァービンスキー監督は、この2作品を同時に作れたことについてこう振り返っている。

「きっと、この出演者と脚本家が再び全員集まることはないでしょう。全員との契約交渉をしなければならず、しかも全員が参加するならば、2本作ることはすごく良いことです。もし第2作の3年後にまた全員を集めようとしたとしても、きっと別物になったと思いますよ」

 

Source:?http://www.cinemablend.com/new/Inside-Pirates-Caribbean-Dead-Man-Chest-2903.html

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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