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ジュリアン・ムーア、渡辺謙、加瀬亮出演『ベル・カント とらわれのアリア』予告編、場面写真が到着 ─ テロリストと人質、両者の心を歌姫の声がつなぐ

ベル・カント とらわれのアリア
© 2017 BC Pictures LLC All rights reserved.

Amazonベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーに輝くベストセラー小説を、名女優ジュリアン・ムーア渡辺謙加瀬亮という豪華共演で映画化した『ベル・カント とらわれのアリア』が2019年11月15日(金)に日本公開される。このたび、本作の予告編と場面写真が公開された。

映画の原作となったのは、1996年にペルーで起きた日本大使公邸占拠事件から着想し、テロリストと人質の予期せぬ交流を描いたアン・パチェット著『ベル・カント』(早川書房より2019年10月刊)。実業家のホソカワは、通訳のゲンと共に招かれた、南米某国の副大統領邸でのパーティーを心待ちにしていた。ホソカワの会社の工場誘致を目論む主催者が、彼の愛するソプラノ歌手ロクサーヌ・コスのサロンコンサートを企画したのだ。現地の名士や各国大使も集まり、ロクサーヌの歌声が聴こえた時、突如闖入したテロリストが副大統領邸を占拠する。収監中の同志の解放を求める彼らと政府の交渉がまとまらない中、ロクサーヌの歌をきっかけに、貧しく教育を受けられなかったテロリストと、教養にあふれた人質たちの間にも交流が生まれ始める。しかし、かりそめの楽園には終わりの時が近づいていた。

ベル・カント とらわれのアリア
© 2017 BC Pictures LLC All rights reserved.

公開された予告編は、パーティーに招かれたオペラ歌手のロクサーヌ・コス(ジュリアン・ムーア)と、彼女の大ファンである実業家のホソカワ(渡辺謙)との出会いから始まる。女神のような歌声に人々が魅了されていた時、銃声が鳴り響き、テロリストたちによって公邸は占拠された。政府、交渉人、テロリスト、人質など、人々の思惑と情報が錯綜する中、ロクサーヌの歌声から何かが変わり始め、正反対の立場であるはずのテロリストと人質は心を通わせていく様子が描かれていく。

ベル・カント とらわれのアリア
© 2017 BC Pictures LLC All rights reserved.

物語のカギともいえるロクサーヌの歌声を吹き替えたのは、当代随一と言われるオペラ歌手、ルネ・フレミング。『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)の挿入歌「You’ll Never Know」でも知られる歌姫の崇高な歌声は、今回の予告編でもしっかり堪能できる。なお、ロクサーヌを演じたジュリアン・ムーアはルネのレコーディングに立ち会い、ソプラノ歌手の歌い方、姿勢、身振りを学び取り、役づくりに活かしたという。

『アバウト・ア・ボーイ』(2002)でアカデミー賞脚色賞にノミネートされたポール・ワイツ監督は、「映画の冒頭で登場人物たちは敵対しています。しかし彼らの違いは、経験や恋愛、音楽や死すべき運命を共有し合うことで少しずつなくなっていき、互いに絆を結んでいくんです。これこそ、まさにオペラ的なテーマです」と語った。また、「最近の出来事を見ると、この物語は小説が出版された当時よりもはるかに現実的なものになっている」とも指摘。まさしく、今の時代にこそ観られるべき一本といえるだろう。

『ベル・カント とらわれのアリア』ギャラリー

映画『ベル・カント とらわれのアリア』は2019年11月15日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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