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ジュリアン・ムーア、渡辺謙、加瀬亮が共演『ベル・カント とらわれのアリア』公開決定 ─ テロリストと人質が、歌声に魅せられて心通わせる

ベル・カント とらわれのアリア
© 2017 BC Pictures LLC All rights reserved.

『アリスのままで』(2014)でアカデミー主演女優賞獲得のジュリアン・ムーアと、渡辺謙、加瀬亮の豪華共演だ。Amazonベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーに輝くベストセラー小説を、日米豪華キャストで映画化した話題作『ベル・カント とらわれのアリア』が2019年11月15日に日本公開されることが決定した。

ベル・カント とらわれのアリア
© 2017 BC Pictures LLC All rights reserved.

1996年にペルーで起きた日本大使公邸占拠事件からヒントを得て、テロリストと人質の予期せぬ交流を描いた作家アン・パチェットの小説「ベル・カント」が原作。『ラストサムライ』(2003)以来国際的に活躍し、ミュージカル「王様と私」でトニー賞にノミネートされた渡辺謙と、マーティン・スコセッシら名匠に愛される実力派俳優、加瀬亮が出演する。

世界的なオペラ歌手のロクサーヌ・コスに扮するのは、ジュリアン・ムーア。女性が解放される中、著名人であるために人質としてとらわれるも毅然とふるまうコスを情感豊かに演じた。崇拝するコスを守ると共に、独自の美学を貫く実業家のホソカワを演じた渡辺謙は、これまでの人生のバックグラウンドをも感じさせる、厚みのある演技で魅了する。ホソカワの通訳を務めるゲンを演じるのは加瀬亮。聡明で沈着冷静な男が、テロリストの一人に英語を教えるうちに心を通わせていく姿を繊細に演じた。

監督は、脚本も手掛けた『アバウト・ア・ボーイ』(2002)でアカデミー賞脚色賞にノミネートされたポール・ワイツ。「私にとっての鍵は、脚本をジュリアン・ムーアに送り、彼女に私と一緒にこの映画を作りたいと思ってもらうことでした」とキャスティングを振り返る。さらに「渡辺謙には素晴らしいユーモアのセンスがあり、物腰に気品があります。観客はこの映画のほとんどの時間、彼から目が離せないでしょう」と高く評価。ほかにも『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015)のセバスチャン・コッホや『ヒトラーと戦った22日間』(2018)のクリストファー・ランバートらベテラン俳優が物語に深みをもたらしている。さらに、ジュリアン・ムーア演じるオペラ歌手の吹き替えを、当代随一と言われるオペラ歌手、ルネ・フレミングが担当した。

実業家のホソカワは通訳のゲンと共に招かれた、南米某国の副大統領邸でのパーティーを心待ちにしていた。ホソカワの会社の工場誘致を目論む主催者が、彼が愛してやまないソプラノ歌手のロクサーヌ・コスのサロンコンサートを企画したのだ。現地の名士や各国の大使も集まり、女神のようなロクサーヌの歌声が流れたその時、突然テロリストたちがなだれ込み副大統領邸を占拠する。収監中の同志の解放を求める彼らは、赤十字のメスネルを介して政府と交渉するが平行線が続く。そんな中、ロクサーヌの歌をきっかけに、貧しく教育など受けられるはずもなかったテロリストたちと、教養に溢れた人質たちの間に、親子や師弟のような交流が生まれ始める。しかし、かりそめの楽園に終わりの時が近づいていた──。

『ベル・カント とらわれのアリア』は2019年11月15日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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