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ポール・バーホーベン監督『Benedetta』新予告編が米公開 ─『エル ELLE』以来の監督作、奇跡の修道士を描く野心作

https://youtu.be/DW5wOtLSfPs

『ロボコップ』(1987)『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997)などの巨匠監督、ポール・バーホーベンによる最新作『Benedetta(原題)』より新予告編が米国公開された。

『エル ELLE』(2016)以来となる監督最新作は、カンヌ国際映画祭に正式出品されて、カイエ・デュ・シネマをはじめ世界中の批評家に衝撃を与えた。本作の舞台となるのは、疫病が蔓延していた15世紀後半、イタリア・トスカーナのペシア。主人公の女性ベネデッタ・カルリーニ(ヴィルジニー・エフィラ)は、ある修道院に入所することになった。今回新たに公開された予告編では、幼い頃から奇跡を起こせる能力を持つ修道士として知られるベネデッタが、ほかの女性の修道士と淫らな関係に発展していく姿が捉えられている。

しかし、どうやら修道院同士の愛を描くだけではなさそうだ。神に選ばれたとされる主人公が見せる驚異的な宗教像は、修道院を根底から揺るがしかねないものだった。そこからベネデッタがイエス・キリストの助けを求め叫び、彼女が蛇に囲まれる姿など、衝撃的な場面が次々と描かれていく。タブーのテーマに切り込み、人間の持つ善悪の価値観に揺さぶりをかけてきたことで知られるポール・バーホーベン。本作も多くの議論・論争を招く野心作となっていそうだ。

出演者には『おとなの恋の測り方』(2016)ヴィルジニー・エフィラのほか、『96時間』シリーズなどのオリヴィエ・ラブルダン、『さざなみ』(2015)『レッド・スパロー』(2018)のシャーロット・ランプリング、『マトリックス』シリーズのランベール・ウィルソンらが名を連ねている。バーホーベンとともに脚色を担当したのは、『エル ELLE』のデヴィッド・バークだ。

映画『Benedetta(原題)』は、2021年12月3日より米国にて劇場公開&配信開始。

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。