THE RIVER編集部『DUNE／デューン』メランジって何？ ─ 鍵を握る香料、監督＆キャストが解説する特別映像
映画『DUNE／デューン 砂の惑星』では、難解な固有名詞が連続で登場するが、物語の鍵を握る香料“メランジ”は特に重要だ。このたび、不思議な効能を持つメランジをフィーチャーした特別映像が公開された。物語の予習・復習に役立ててほしい。
このたびの映像は、「宇宙で最も貴重な物質」とまで言われるスパイス、メランジにフォーカスしたもの。その効果や重要性について、キャストと監督が語っている。メランジには、抗老化作用や、意識を拡張させ、超能力的な感覚を高める効能がある。宇宙航海にも使われ、その時代においてなくてはならない貴重な資源として扱われているわけだ。このメランジを唯一採掘できるのが砂の惑星アラキス、通称“デューン”なのである。
そして、本作の物語は、長きにわたってメランジの生産と流通をコントロールし、莫大な利益を独占してきたハルコンネン家に代わって、アトレイデス家が新たに“デューン”を統治することになったところから全てが始まる。“デューン”で暮らす自由民のフレメンは、長年ハルコンネン家によって抑圧され、生きるために必要な環境を破壊されてしまった。“統治者”を恨むフレメンたちと、アトレイデス家がどのように関わってくるのかも本作の見どころとなっている。
メランジによって巻き起こる戦争は、どこか現代社会のエネルギー資源の利権争いに通じるような部分もある。「香料（スパイス）を支配する者が全宇宙をも制する」「香料（スパイス）がすべてなんだ」という言葉の通り、遠い未来になっても人々の争う理由は現代と変わらないのかもしれない。全ての人を狂わせる、まさに物語の核ともいえるメランジには要注目だ。
なお、本作に続く第2作『DUNE:Part Two（原題）』も発表済み。監督・脚本のドゥニ・ヴィルヌーヴが続投する。2023年10月20日に米国で公開予定だ。
