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【解説付】世界の映画評論家が選ぶ『21世紀の傑作映画ベスト100』【80位~61位】

67位 『ハート・ロッカー』(2008年/アメリカ/キャスリン・ビグロー監督)
2004年のバグダッドを舞台に米軍爆弾処理班の任務を描いた、おそるべき緊迫感で一気に見せる戦争ドラマ。ジェレミー・レナーとアンソニー・マッキーが共演しており、マーベル・ファンも要チェック。

66位 『春夏秋冬そして春』(2003年/韓国/キム・ギドク監督)
韓国から初のランクインは鬼才キム・ギドクの監督作品。幻想的で美しい映像ながら、人間の欲望や罪を観客に突きつける作風は本作にも一貫。日本ではソフト廃盤の模様。

65位 『フィッシュ・タンク』(2009年/イギリス/アンドレア・アーノルド監督)
15歳の少女ミアの苦く切ない青春を描き、第63回英国アカデミー賞で英国映画賞を受賞した。初めて演技に挑戦したというミア役ケイティ・ジャーヴィスの瑞々しさに注目!

64位 『グレート・ビューティー 追憶のローマ』(2013年/イタリア・フランス/パオロ・ソレンティーノ監督)
かつてベストセラーを一作だけ生み出した老作家が、初恋の人の死をきっかけに再び動き始める。美しいローマの喧騒と静寂を描いて絶賛を受けた。

63位 『ニーチェの馬』(2011年/ハンガリー/タル・ベーラ&アニエス・フラニツキ監督)
哲学者ニーチェが、疲れ果てた馬の首をかき抱き、そのまま発狂したというエピソードからインスパイアされた父娘の物語。とことんストイックな作劇と演出を堪能されたい。

62位 『イングロリアス・バスターズ』(2009年/アメリカ/クエンティン・タランティーノ監督)
第二次世界大戦中のフランスで、映画館主とユダヤ系アメリカ人部隊がそれぞれナチスへの復讐を企てる。タランティーノの映画愛と緻密な構成・演出が炸裂する。

61位 『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(2013年/イギリス・アメリカ・スイス/ジョナサン・グレイザー監督)
スカーレット・ヨハンソン扮する人食いエイリアンを淡々と描いた、静謐なるSFスリラーにして明らかな怪作。B級ホラーとしか思えない邦題に騙された映画ファンが続出した。

『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』 http://www.rogerebert.com/reviews/under-the-skin-2014
『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』
http://www.rogerebert.com/reviews/under-the-skin-2014
いかがだったでしょうか。鬼才・異才と呼ばれる監督たちの作品が並ぶランキングでしたが、有名作品も含まれるなか、日本ではほとんど知られていないであろう作品も多く、ひとつひとつ観ていくと非常に見応えのあるラインナップではないかと思います。

次回は60位~41位、アート系の映画が数多く登場です。公開まで今しばらくお待ちください。

source: http://www.bbc.com/culture/story/20160819-the-21st-centurys-100-greatest-films

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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