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不適切行為を告発されたビル・マーレイが初コメント「自分では面白いと思っていたが、そう受け取られなかった」「時代は変わった」

ビル・マーレイ
Photo by Nathan Congleton https://www.flickr.com/photos/nathancongleton/40627600814 | Remixed by THE RIVER

主演最新作『Being Mortal(原題)』の撮影現場での不適切な言動を告発された俳優のビル・マーレイが、報道後はじめて公の場に登場し、騒動についての反省と現状を語った。

『ゴーストバスターズ』などで知られるマーレイは2022年4月、映画『Being Mortal』の現場で不適切な言動があったとされ告発。調査のため、同作は製作中断となった。マーレイがいかなる言動を行なったかの詳細はわかっていない。

騒動後、米CNBCのインタビューで初めて公の場に登場したマーレイは、「自分では面白いと思っていたが、そう受け取られなかった」と神妙な面持ちで語った。

「会社や映画スタジオは適切な行動を取らなくてはいけないので、全てチェックや捜査が入りました。それで製作は中断です。ただ、今の時点では、解決に向けて話し合いを行なっています。本当の問題は、私たちの平和の間にあると思う。我々は互いにプロで、お互いの仕事が好きですし、お互いのことが好き。本当に仲良くなって信頼し合えなければ、これ以上一緒に仕事をすることも、映画を作ることも意味がないと思うんです。」

マーレイはこの度の一件について「とても勉強になった」と話し、次のように続けている。

私が小さい子どもだった頃から、世の中は変わりました。子どもの頃に面白いと思っていたことが、今では同じように面白いことではなくなった。世の中も時代も変わった。そういうことを見極めるのが、私にとっては重要なのです。そして、一番大事なことは、相手にとってベストなことだと思うんです。考えてみて、相手にとってベストではないなら、自分にとってどうでもいいことなんです。」

マーレイによれば、両者共に製作再開を望んでおり、進行中の話し合いは「落ち着くところが見つけられると思う」。自身は「非常に前向き」であり、互いに信頼し合うことが大切であると話しているものの、これらはあくまでも、現時点ではマーレイ側の立場や事情に基づくもの。なお、話し合いはスタジオとは行わず、当事者である“彼女”、およびその周囲の人々と直接行なっているとのこと(ここから、女性による告発であることも明らかとなった)。製作再開に向けては、あくまでも当事者間で和解に至ることができるかが要点にあると見られているようだ。

前向きであると言いながら、その面持ちはどこか重いマーレイだったが、続けて「もう学習できない犬なんて悲しい。そんなワンちゃんは悲しいですよね」とジョークを言うと、少し表情を柔らげて笑顔を見せる一幕も。ただし、「そんな犬にはなりたくないんです。そんなつもりはない」と続けると、また視線を落とした。

71歳のマーレイは「自分がいかに間違っていたか。長い間気を使っているはずだったのに、どうしてこんなに不正確で鈍感になってしまっていたんだろう」と反省を語っている。現時点では、マーレイが現場でどのような言動を行なったのかが開示されておらず、また告発者側や調査機関側のコメントや詳細も発せられていない。少なくともマーレイ本人のコメントのみを参照するのなら、マーレイが現場で女性に対して前時代的なジョークを言い、これが相手に精神的苦痛を与えたものと想像できる。

マーレイには誠意ある対応が求められる。今後には、マーベル映画の出演作『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア』が控えており、米公開日が2023年2月に早められたばかりだ。

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Source:CNBC

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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