【最終回】ビビリな私のバイオ日記【バイオハザード ザ・ファイナル編】
レッドクイーンはアリスに、「現在、生存者つまり世界人口は4472人となっているが、アンデッド大群が彼らが居住しているシェルターに向かっている。ハイブの中にある、Tウィルスを抹消できる散布用抗ウィルス剤を、48時間以内に空気中に放出しなければ人類は滅亡する」と伝えられる。つまり、Tウィルスを細胞レベルで取り込んでいるアリスも死んでしまう可能性があるということだ。
そしてアリスは、自己犠牲を顧みず、人類を救うべくしてラクーンシティへと向かうのであった。
いつの間に狂信者に?アイザックス再登場の真相
アリスは道中、アンデッド大群を率いた戦車に拉致される。そこにいたのは、なんとⅢのラスボスであり、レーザーで細切れになって死んだはずのアイザックス博士だった。
戸惑うアリスに、博士はあれが自身のクローンに過ぎなかった事を告げる。つまり、科学部門のヘッドとしてウェスカーより下の地位だったアイザックス博士は、自分がクローンという自覚がなかっただけで、本物のアイザックス博士はアンブレラ社創立者で、ウェスカーは彼の手下だったのだ。あー、ややこしい!
戦車に乗っていたアイザックス博士は狂信的な考えの持ち主で、それこそがアンブレラ社の真の目的に繋がっていたのだ。その目的とは、「人類滅亡」だった。狂信者であるアイザックス博士は、全ての事件が起きる一年半前の社内会議で、戦争や無秩序を引き起こす人類を浄化し、地球に平和を取り戻すべきだという「人類滅亡計画」を掲げていたのだ。
つまり、ハイブで最初にTウィルスが漏れた事は、その計画の始まりだったのである。
再び始まりの地ラクーンシティへ
アイザックス博士の車には、どれだけ博士はアリスが憎かったのか、クローンアリスの生首まで保管してあった。しかもアリスは、彼の怒りを買ったために戦車の外に紐で繋がれ、アンデッドに追われるマラソンをすることに。しかしアリスは、自力で戦車の上に登り、搭載されていたバイクに乗って逃げる事に成功する。
彼女が向かった先は、全ての始まりの地であるラクーンシティ。街の中心部は、Ⅱのラストの核爆破によってクレーターとなっており、しっかりと前作との繋がりを感じさせてくれる。
アンデッドを燃やしつくすぜ!
さて、ラクーンシティについたアリスは、生存者たちと出会う。そこにはⅣのラストで離れ離れになってしまったクレアもいた。運命の再会を果たしたアリスに、クレアは生存者のチームリーダーがドクという男で、彼が自分の恋人であることを話す。アリスは彼らに、アイザックスが迫ってきている事を告げ、皆で迎え撃つ準備をする。
それにしても、この迎え撃ち方がバイオ史上最強に凄まじい! 大量のガソリンをビルの上から流し、火をつけて、炎の滝を流したのだ! この映像は圧巻で、さすが最終章なだけある、という感じだ。
こうしてアンデッド大群を燃やし尽くした生存者たちは、アリスとともにクレーターによってむき出しになったハイブに向かう。
ちなみにローラ演じる美女戦士コバルトは、このアンデッドの奇襲で残念ながら命を落としてしまった。予告編であの台詞ばかり使用されていた理由がわかったよ……。
我らがケルベロス、有終の美を飾る
ハイブに向かうアリス達を追ってくるのは、アイザックスだけではない。我らがケルベロス、ゾンビ犬も遂に登場する。彼らは一作目から登場してきたアイコニックなキャラクターであり、登場する度にバイオファンの心をくすぐってきた。
そんな彼らは、今作では通常のドーベルマンでもなければ、Ⅳのようなアジュメとしてでもなく、何故か太りまくった新種のゴツい犬になっていた。生存者ほとんどを食べ尽くしたかのような太り方だぞ! しかし、二倍になったのは体重だけではなく、その怖さもだ。ケルベロスに仲間の一人をやられてしまいながらも、アリスたちはハイブにたどり着く。
生存者たちの悲惨な末路
さて、ここからが悲惨なのだが、アリスとともにハイブに足を踏み入れた生存者たちは、クレアとドク以外すぐに命を落としてしまう。それも、死闘を繰り広げるわけでもなくサクサクやられていくので、もはや施設のトラップを紹介するべく集められたようなものだ。
なにより悲しいのが、私も非常に期待していた今回の出演者、ルビー・ローズ演じるアビゲイルの死に様である。彼女の死因は、監視カメラの向こうにいるウェスカーに中指を立てたことだ。それを見たウェスカーは、通気口の巨大なファンを逆回転させた。強い風が巻き起こり、一行はファンに吸い込まれそうになってしまう。アリスが手を伸ばすも、アビゲイルはファンに巻き込まれるという結果に……。