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映画『バイオハザード』リブート企画が進行中 ― ホラー要素重視、ゲーム「バイオハザード7」を参考に

バイオハザード:ザ・ファイナル
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日本発、同名の人気サバイバルホラーゲームを原作とする映画版『バイオハザード』のリブート企画が水面下で進行中だ

ポール・W・S・アンダーソン監督、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演によるシリーズは2002年の『バイオハザード』を皮切りに全6作品が製作され、『バイオハザード: ザ・ファイナル』(2016)で完結。2017年5月にアナウンスされたリブート版では、『ソウ』『死霊館』シリーズのジェームズ・ワンがプロデューサーを務め、ハリウッド版『Death Note/デスノート』(2016)続編にも参加しているグレッグ・ルッソが脚本を執筆する。

このたび米Discussing Filmは、脚本家のグレッグ氏にリブート版『バイオハザード』の進捗状況を尋ねている。どうやらポール・W・S・アンダーソン版とは異なり、リブート版はホラー要素の相当強い作品となりそうだ

リブート版『バイオハザード』、ホラー志向の脚本に

グレッグ氏によると、リブート版『バイオハザード』の脚本はすでに完成しており、氏は1年間の作業を終えてプロジェクトを離れているとのこと。執筆された脚本をプロデューサー陣は喜んだというが、その脚本がそのまま映画化されるのか、それとも異なる方法が採られるのか(たとえば別の脚本家によるリライトが行われるなど)は不明だという。

リブート版『バイオハザード』の進捗について「良い状況ですよ」と述べたグレッグ氏は、ゲーム版に敬意を払いながら、ホラー志向の脚本を目指したことを明らかにしている。

「僕は『バイオハザード』シリーズの大ファンなので、仕事はすごく楽しかったですよ。リブートする以前に6本の映画が作られているわけなので、新しいことがしたい、単なる焼き直しにはしたくないと思いました。僕としては(『バイオハザード』を)もう一度元に戻して、ホラー映画のように怖がらせたかった。そこで昔ながらのジェームズ・ワン流を提案しました。そもそもゲーム版が怖かったのはどうしてなのかを見直したんです。僕の脚本は『バイオハザード7 レジデント イービル』を少し参考にしましたね。」

『バイオハザード7 レジデント イービル』は、同シリーズの20周年記念作品第2弾として2017年に発売され、閉鎖空間からいかにして脱出するかというシリーズの原点回帰が試みられた作品だ。リブート版『バイオハザード』はこの作品と同じコンセプトで、ゲーム版が本来そなえていた恐怖を描き出そうとしているとみられる。

ちなみにグレッグ氏は、ポール・W・S・アンダーソン版についても「非常によくできていた」と述べ、「アクションが強く打ち出され、楽しくてクールなシリーズだった」と振り返っている。ただしゲーム版のファンとして、自らがリブートを担当するにあたっては「ホラーを第一に、アクションを第二に考えた」ということのようだ。

リブート版映画『バイオハザード』(タイトル未定)の撮影・公開時期は未定。ミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン監督は参加しないものとみられる。

なお、ミラ&ポール版の最終作である映画『バイオハザード: ザ・ファイナル』のBlu-ray&DVDは発売中だ。

Source: Discussing Film

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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