Menu
(0)

Search

『ブレードランナー 2049』は劇場公開版こそが決定版!別バージョンの発表はナシ ― 監督「前作を観ることをおすすめ」

ブレードランナー 2049
(C) 2017 Alcon Entertainment, LLC., Columbia Pictures Industries, Inc. and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

いよいよ2017年10月27日に日本上陸する映画『ブレードランナー 2049』は、リドリー・スコット監督による傑作SF映画『ブレードランナー』(1982)の35年ぶりの続編である。しかし前作の熱心なファンの中には、もしかするとこの作品に“ある懸念”を持つ人もいるかもしれない。今後、さらなるバージョンが次々に発表されるのではないかと。

安心してほしい。『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は「劇場公開版がディレクターズカット版」と言い切り、これから先に別バージョンをリリースすることを否定しているのだ。

前作は驚愕の全5バージョン

映画『ブレードランナー』には、なんと公開された1982年の時点で3つのバージョンが存在した。劇場公開以前に試写のため製作された「ワークプリント版」、米国で公開された「オリジナル劇場公開版」、シーンを追加・変更してヨーロッパや日本で公開された「インターナショナル劇場公開版」だ。
また劇場公開から10年が経過した1992年には、リドリー・スコット監督の意志が大きく反映された「ディレクターズ・カット」が発表され、2007年には再編集とブラッシュアップを経た「ファイナル・カット」が日本でも劇場公開されているのである。

こうした経緯を知っていれば、もしや『ブレードランナー 2049』も同じ道をたどるのでは……という心配は、ある意味まっとうなものとも言えるだろう。しかしヴィルヌーヴ監督は、ロシアのラジオ番組「Europa Plus」にてこう述べている。

「この映画は、みなさんに観ていただくもの(劇場公開版)がディレクターズカット版です。これ以上のものはありません…もしかしたら『スタジオ版』があるかもしれませんが(笑)、あとは『プロデューサー版』ですね(笑)。でも『ディレクター版』が出ることはありません、これが私のディレクターズカット版なんです。ですから、これ以上のバージョンが出ることはないと思います。もし別バージョンが出たら、それは私が作ったものではありません。」

監督がこう断言するのも当然かもしれない……と思わされるのは、『ブレードランナー 2049』が163分(2時間43分)という長尺であるためだ。前作が118分(劇場公開版、ファイナル・カット)であることを考えれば、その差は歴然というべきだろう。
この大作を観るために、ヴィルヌーヴ監督は前作をきちんと観ておくことを薦めている。

「(続編が)独立した映画になるよう、私たちは全力を尽くしました。ですから、もし前作を観ていなくても楽しめると思います。ただし私は前作を観ておいてほしいし、観ておくことをお薦めします。素晴らしい作品ですし、私が純粋に大好きな映画ですから。映画そのものが古くなっても、非常に力強いビジュアル体験は古くなっていません。もし機会があれば、観ることをお薦めしますよ。」

現在、前作『ブレードランナー』で観やすいのはファイナル・カット版と劇場公開版だろう。続編をよりディープに楽しむためにも、監督が続編にこめた想いに応えるためにも、ぜひ一度チェックしてから劇場に足を運んでほしい。

映画『ブレードランナー 2049』は2017年10月27日より全国ロードショー

Sources: https://www.youtube.com/watch?v=WBALBRBmDfg
http://screenrant.com/blade-runner-2049-denis-villeneuve-no-director-cut/

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

Comment

Ranking

Daily

Weekly

Monthly