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黒人ヒーロー描く新たなDCドラマ『ブラックライトニング』、”今週のヴィラン”方式でなくキャラ掘り下げの方針に

ブラックライトニング

『ARROW』から始まり、『FLASH』、『スーパーガール』、『レジェンド・オブ・トゥモロー』と拡大が続くDCドラマ。そこに新たに加わるのがDCコミック史にて初のアフリカ系アメリカ人ヒーローとされる『ブラックライトニング』です。

人気カートゥーン『バットマン:ブレイブ&ボールド』にてバットマンの私設ヒーローチームのアウトサイダーズに所属していたことが印象的ですが、コミックではジャスティス・リーグに加入もしており、強豪ヒーローと言っても過言ではないと思われます。

https://www.youtube.com/watch?v=RZpJeuXo2CY

これまでの主人公の職業は『ARROW』のオリバーが大富豪、『FLASH』のバリーが科学捜査官、『スーパーガール』のカーラがマスコミ関係、『レジェンド・オブ・トゥモロー』がアサシンや教授や銀行強盗といった感じでした。ならば『ブラックライトニング』はというと…トレーラーを見てもわかるように、ブラックライトニング/ジェファーソン・ピアースの職業は学校の教師。9年前に家族への影響を鑑みてスーパーヒーロー業を引退したところを犯罪集団The One Hundredの出現によってヒーローに復帰するとのことです。

1話1ヴィランでなく、キャラ掘り下げの方針に

ここで気になるのは「どんなヴィランが出るの?」ということですが、製作者のマラ・ブロック・アキルとサリム・アキルの夫妻はInternational Business Timesにて次のように語ってます。

サリム・アキル(夫):「このドラマはキャラクターに焦点を絞ったものだ。毎週、バトルがあるかはわからない。今週のヴィランは~といったことにはまずならないし、そうしたくもない。
私達はヴィランさえも含めたキャラクター達の掘り下げをしたいんだ。製作者としての立場から言うと、最も魅力的なキャラクターはトビアス(トビアス・ホエール)だね。私達は彼を特徴的なヒゲの持ち主(のような戯画化)にはしていない。彼の彼自身と周囲への怒りは現実的なものから来ているんだ。」

これまでのDCヒーロードラマでは、”今週のヴィラン”に該当するキャラクターと戦うというのが一種のテンプレートとなっていました。しかし、新たなDCドラマ『ブラックライトニング』ではいわゆる”今週のヴィラン”方式をやめて、キャラクターの掘り下げに尽力する方針のようです。

トビアス・ウェールとは

サリム・アキルが”最も魅力的なキャラクター”として言及したトビアス・ウェールとは、ホエール(whale)の名前が示すようにクジラのような巨体を持つヴィランであり、アフリカ系アメリカ人のアルビノです。さながら白鯨のような外見を持っており、コミックでもジェファーソン・ピアースがヒーローになるキッカケとなった因縁深い男です。『Black Lightning #1』に登場したブラックライトニングの歴史的ヴィランであるトビアスは2011年の世界観とキャラクター設定がリブートされて始まったNew52でもブラックライトニングのヴィランとして登場しました。ジェファーソン・ピアースの父を人質に取るなどをしました。

現時点ではARROWバースのヒーローとクロスオーバーをする予定はなく、あくまでアトランタという実在の都市を舞台にした単独の世界観になる『ブラックライトニング』。制作陣はブラックライトニングの話に取り組む理由の一つとして、彼がアフリカ系アメリカ人のステレオタイプに対抗するキャラになることを挙げています。マラ・アキルは「(ブラックライトニングは)娘達を守り、家族を守り、学校を守り、コミュニティを守る」と語っています。

DC初の黒人ヒーローが主役のドラマ『ブラックライトニング』は2018年放送予定です。

Source:http://www.ibtimes.com/black-lightning-tv-show-spoilers-what-eps-revealed-atx-2550641

Writer

小村健人村上 幸

DCコミックスと非ヒーローコミックスをメインに読んでいます。ユーロコミックスを原語で読むのが現状の目標です。好きなヒーローチーム:ジャスティス・リーグ・インターナショナル好きなヒーロー:たくさんのDCヒーロー(特にキース・ギッフェンがライターを担当した時のヒーローかヴィラン) salarmko@outlook.jpお仕事の依頼はこちらへ。

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