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『ダークナイト』3部作、4Kリマスター版製作中!クリストファー・ノーラン監督がその魅力を語る

2005年『バットマン・ビギンズ』、2008年『ダークナイト』、2012年『ダークナイト・ライジング』。『ダークナイト』3部作として知られる、クリストファー・ノーラン監督による「バットマン」シリーズの4Kリマスター版が製作されていることがわかった。

新作『ダンケルク』のプロモーションのためインタビューに応じたノーラン監督は、『ダークナイト』3部作に限らず、自身の過去作品を4Kリマスターしていることを明らかにしている。つまり、あの代表作『メメント』(2000)も、『インセプション』(2010)も、そして『インターステラー』(2014)も4Kリマスター作業が進められているのだ……!

映画ファン、クリストファー・ノーラン監督作品のファンであれば、彼がいかに映像づくりに強いこだわりを持っているかはよくご存知だろう。劇映画の製作にIMAXカメラをいち早く持ち込んだほどの熱意は、時にメチャクチャな使い方で超高価な機材を破壊し、またIMAXカメラを使う機会を後進の監督にも提供するまでに至っている(詳細はこちらの記事をご覧いただきたい)。新作『ダンケルク』も、例に漏れず全編がIMAXカメラで撮影された作品だ。

そんなノーラン監督も、過去作品の4Kリマスター作業には非常に満足しているようである。

「4K技術の素晴らしいところは、(映像が)私たちの撮影した解像度に近づくところだよ。35mmフィルムの映画は少なくとも6K、IMAXフィルムは18K以上の解像度になるんだ。だから家庭用ソフトのフォーマットが進化していくにつれて、4K…特にHDR(ハイダイナミックレンジ合成)技術を併用した4Kなら、オリジナルのフィルムで観られる形により近いものを家庭でも体験できるんだよ」

しかし監督によると、現在行われている4Kリマスター作業は今のところ“とても個人的なもの”なのだという。すなわち、すぐに4Kリマスター版が商品化される予定はないということだ。

「私たちがやっているのは長く複雑な作業なんだ。でも結果はすごく良いし、目を見張るような出来だよ」

名作映画が続々と4K UHD化されてリリースされている状況を鑑みるに、おそらく『ダークナイト』3部作をはじめとしたノーランの過去作品も、作業が完了した暁には新たな形で観客の手元に届けられることだろう。ノーランによる徹底された映像の構築は、彼の映画を語る上では決して外せない一大要素だ。監督自身が満足している4K版が早く観られるようになることを期待したい。

なお、ノーラン自身がリマスターについて語っている映像は以下で見ることができる(日本語字幕なし)。

 

Sources: http://collider.com/the-dark-knight-4k-remaster/
http://batman-news.com/2017/07/10/christopher-nolan-4k-remaster-dark-knight-trilogy/
Eyecatch Image: https://www.amazon.co.jp/DARK-KNIGHT-TRILOGY/dp/B01FJ39CHY/

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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