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『ブラック・ウィドウ』米公開の再延期をディズニーが検討中 ─ ピクサー『ソウルフル・ワールド』配信リリース説も浮上、米報道

ブラック・ウィドウ
(c)Marvel Studios 2021

マーベル・シネマティック・ユニバースの最新作『ブラック・ウィドウ』の公開時期について、ウォルト・ディズニー・カンパニー/マーベル・スタジオが再検討に入っているとの報道が米国メディアにて飛び交っている。

『ブラック・ウィドウ』は当初2020年5月1日に日米同時公開予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、11月6日に公開延期となっていた。しかし、米Varietyが複数の関係筋から入手した情報によると、「おそらくディズニーは『ブラック・ウィドウ』の公開を延期する」。また米Deadlineも、映画館の関係者から「ディズニーが公開日について熟考している」との証言を得ている。ただし、仮に再延期となるにせよ、現時点で新たな公開時期など具体的な計画はないとのこと。『エターナルズ(原題:Eternals)』の米国公開日である2021年2月21日へと再びずれ込む可能性もある。

現在、アメリカの映画館は約7割が営業を再開しているが、ニューヨークやロサンゼルスなど大都市圏の劇場がいまだ閉鎖状態にある。ワーナー・ブラザースは『TENET テネット』をもって未曾有の状況に挑んでいるが、『ワンダーウーマン 1984』の公開日を10月から12月に繰り下げた。ジェラルド・バトラー主演『グリーンランド(原題:Greenland)』や、話題のホラー映画『キャンディマン(原題:Candyman)』も揃って公開延期となっている。『ブラック・ウィドウ』は『TENET テネット』に次いで劇場公開される大作映画となる予定だが、計画通りの公開となるか。

また今回の報道によると、ディズニーは、ピクサー最新作『ソウルフル・ワールド』についても複数の可能性を模索しているという。同作は2020年11月20日に米国公開予定(日本公開日は12月11日)だが、Varietyは現状の計画通りの進行には否定的な見方であり、「Disney+での配信さえ検討されている」と伝えている。ただしVarietyとDeadlineの両メディアが、『ソウルフル・ワールド』の配信リリースに懐疑的なディズニー関係者の証言を紹介していることも見落としてはならないだろう。

なお、現時点では『ブラック・ウィドウ』『ソウルフル・ワールド』ともにディズニーからの正式な発表はなされていない。『ワンダーウーマン 1984』の場合、再延期の可能性が伝えられてから、実際に再延期が発表されるまではわずか2日ほどだった。今後、業界の状況をより一層注視する必要がありそうだ。

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Source: Variety, Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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