マーベル『ブラック・ウィドウ』単独映画、撮影準備が進行中 ─ 新脚本家起用、2019年中頃にも撮影か

マーベル・コミック原作、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウを主人公とする単独映画(タイトル未定)の撮影準備が着々と進行しているようだ。
『アイアンマン2』(2010)に初登場したナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウは、元KGBのスパイにして、高い戦闘技術と知性を併せ持つエージェント。過酷な訓練を積んできたことは示唆されているものの、一人の人物としての過去は謎に包まれたままだ。ファン待望の単独映画がそのオリジン(起源)を描くのか、それとも『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年4月26日公開)以降の物語となるのかは判明していない。
単独映画で脚本を執筆するのは、『キャプテン・マーベル』(2019年3月15日公開)でマーベル・シネマティック・ユニバースに初参加となったジャック・スカエファー。ディズニーの新映像配信サービス「Disney+」で発表される、スカーレット・ウィッチ&ヴィジョンのスピンオフドラマでは製作総指揮・脚本を兼任する。そのほか、『アナと雪の女王/家族の思い出』(2018)やアン・ハサウェイ主演のコメディ映画『The Hustle(原題)』(2019)も執筆した。
また米Colliderによれば、このたび新たな脚本家としてネッド・ベンソンが起用されたとのこと。ジェームズ・マカヴォイ&ジェシカ・チャステイン主演の恋愛映画『ラブストーリーズ コナーの涙/エリナーの愛情』(2014)で脚本・監督を務めた人物で、マーベル幹部が同作を評価したことが起用のきっかけとなったとされている。
監督を務めるのは、『さよなら、アドルフ』(2012)『ベルリン・シンドローム』(2017)のケイト・ショートランド。米国の業界紙Production Weeklyが伝えたところによると、撮影は2019年6月にイギリスで開始され、9月ごろに完了する予定だという。ただし撮影スケジュールには変動が生じることも多く、必ずしもこの限りではないことにご留意いただきたい。
2019年2月現在、マーベル・スタジオは『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降の作品ラインナップを正式には発表しておらず、本作もまた例外ではない。2019年7月に開催されるサンディエゴ・コミコンにて発表されるとの見立てもあるが、同社の戦略は現時点で予測不可能だ。ちなみにケヴィン・ファイギ社長は、来たる『キャプテン・マーベル』が、多数の女性ヒーロー映画の皮切りとなることを示唆している。同作に続くのがブラック・ウィドウとなるのか、それとも…?
ブラック・ウィドウの単独映画(タイトル未定)の公開時期は未定。