リドリー・スコット、『ブレードランナー』第3作の構想あり!『2049』の重要アイデアも自身の発案だった

次は35年も待たなくていいかもしれない……?
映画『ブレードランナー』(1982)の監督を務めた巨匠リドリー・スコットが、2017年の話題作『ブレードランナー 2049』を経てのシリーズ第3作を構想していることがわかった。
最新作『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド(原題:All the Money in the World)』(初夏日本公開)のプロモーションで英Digital Spyに登場したリドリーは、『ブレードランナー』シリーズの今後についてこう語っている。
「(続編が作れると)いいんですけどね。ストーリーがもうひとつあるんですよ。考えて、発展させる準備はできています。つまり、確実に作れる作品があるわけですね。」
シリーズ第3作に前向きなリドリーは、『ブレードランナー 2049』の公開以前から、自身の手がけてきたシリーズを拡大したいという意向を示してきた。当時は『ブレードランナー』第3作の構想を明言していなかったが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督にバトンを託した『2049』を受けて“生みの親”としての思いがたぎってきたのだろうか。
『ブレードランナー 2049』重要アイデアはリドリーの発案
以下の内容には、映画『ブレードランナー 2049』序盤のネタバレが含まれています。

もっとも米Vulture誌のインタビューによれば、『2049』に登場する重要なアイデアも、脚本家チームではなくリドリーの発案だったという。リドリーは脚本家チームと長時間にわたって話し合ったそうで、彼によるアイデアも物語のキーポイントに複数埋め込まれたというのだ。
「(『2049』では)レプリカントに子どもが生まれます。しかし、母親は登場できない。そこで母親は母乳を与えた4ヶ月後に、不可解な死を遂げねばならなかったんです。その骨は、木の下に埋まっていた箱の中から見つかる。全部が僕のアイデアですよ。それからデジタルの恋人も。オリジナル版ですごくセクシーだった、プリスを進化させたかったんです。」
おそらくリドリーの脳内には、現在もこうした『ブレードランナー』らしいアイデアがたくさん詰まっているに違いない。第1作では2019年、その続編では30年後の2049年を舞台としたシリーズに第3作が製作されるとすれば、リドリーはいつのアメリカを描く心づもりなのだろうか?
もっとも『ブレードランナー 2049』は世界的に映画ファンや批評家からは絶賛を集めたものの、興行成績としては決して成功と呼べる部類の結果とならなかった。リドリーは作りたい、世界中のファンが「やるなら観たい」シリーズ第3作だが、果たしてワーナー・ブラザースが製作にゴーサインを出してくれるかどうか……。
映画『ブレードランナー 2049』のブルーレイ&DVDは2018年3月2日発売。
Sources: http://www.digitalspy.com/movies/blade-runner/news/a846834/ridley-scott-has-plans-another-blade-runner-sequel/
http://www.vulture.com/2017/12/ridley-scott-all-the-money-in-the-world-reshoots.html
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