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『ブレードランナー』新作、正史からの継承をプロデューサーが約束 ─ タイムライン等の管理に専門家を雇用

ブレードランナー 2049
(C) 2017 Alcon Entertainment, LLC., Columbia Pictures Industries, Inc. and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

SF映画の金字塔『ブレードランナー』(1982)に基づく新作アニメ「ブレードランナー:ブラック・ロータス(原題:Blade Runner: Black Lotus)」が、2021年秋に米国で配信開始となる。製作側は『ブレードランナー』ユニバース内で起こる物語を描くにあたり、とある重要な役割を担う人材を雇っていたという。

「ブラック・ロータス」の舞台は、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が手がけた『ブレードランナー 2049』(2017)の17年前、2032年のロサンゼルス。謎の目的のために作られたレプリカント、“ブラック・ロータス”ことエルは、創造主の手を逃れたことから追われる身に。自分自身さえも正しく認識できないエルが、自分に備わった戦闘能力の理由もわからないまま、陰謀の真相に近づいていく物語だ。

本シリーズで製作を担当するのは、『ブレードランナー 2049』にも携わった米アルコン・エンターテインメント。同社でCEO兼プロデューサーを務めるアンドリュー・コソーヴ氏は、オリジナル版とヴィルヌーブ版の間のタイムラインで繰り広げられる本シリーズの製作で取り入れたという新たな試みを、米テレビ批評家協会主催のイベントの場で語っている。

「アルコンでは2人の方を(新たに)雇っています。フルタイムとまではいかないですが、彼らは大部分の時間をここで過ごしています。異なる物語を織り交ぜ合わせることが2人の役割で、時系列や正史、キャラクターの動機づけなど全てが正史の範囲内で整合性を保てているかを確認してくれています。

正式な役職名こそ定かでないが、『ブレードランナー』の世界から「ブラック・ロータス」が逸脱したり矛盾したりしないように、専門性の高い人材が新たに雇われているということだ。このような試みも全て、『ブレードランナー』原作者のフィリップ・K・ディックやオリジナル版監督のリドリー・スコットなど、道を切り開いてくれた先人たちへのリスペクトが込められているが故のことだろう。そんなアルコン社には、「ブラック・ロータス」を通して成し遂げたい目標があったという。コソーヴ氏はこう語る。

「『ブレードランナー』のIPを所有しているのは我々なので、フランチャイズの正史に対してとても真剣に取り組んでいるんです。多くのファンの方々がたくさんお金をかけてきたんですから。なので、このシリーズを、リドリーによるオリジナル版とドゥニの『2049』の間で起こるイベントに確実にすることが大切でした。」

『ブレードランナー 2049』では、2022年に原因不明の大爆発をきっかけに大停電が発生し、非難の的がレプリカントたちに向けられたこと、翌2023年にはレプリカント禁止法が制定されたことが背景として描かれていた。これを軸に『2049』の物語が展開されていったわけだが、一方「ブラック・ロータス」の焦点となるのは、まさに大停電の直後。「この映画では、ポスト・ブラックアウト(停電後)の物語が描かれます」とコソーブ氏も話しているように、本シリーズは映画2作品を繋ぐ架け橋的な位置づけとなる。

「ブラック・ロータス」について、「ジャレッド・レトが映画で演じたキャラクター(ウォレス社代表、ニアンダー・ウォレス)がどのように支配を広げていったのか、レプリカントの役割についてのヴィジョンを彼がどう現実の世界に反映していったのかも描かれます」とコソーブ氏。正史からの繋がりを改めて強調しながらも、「スクリーンの外では多くの政治的な出来事が起こっています。エルというキャラクターの物語にも決着をつけていきます」と新シリーズでの挑戦も語った。

また、コソーブ氏は正史の継承にとどまらず、本シリーズではオマージュや小ネタが仕掛けられていることも予告。「『ブレードランナー』ユニバースで起きたいろんなことへの豆知識やイースターエッグもあります」と話した。

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Source: The Wrap

Writer

SAWADA
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。

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