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アナ・デ・アルマス、『ブロンド』ヌードシーンの拡散に「嫌な気持ちになる」と懸念を表明

ブロンド
Netflix映画『ブロンド』は、2022年9月28日(水)より独占配信。

『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)『グレイマン』(2022)のアナ・デ・アルマスがマリリン・モンローを演じる『ブロンド』は相当の野心作だ。Netflix史上初のNC-17指定(日本のR-18+指定と同等)を受けた本作は、過激な描写が早くから注目を集めている。しかしこのたび、アナは自らのヌードシーンが拡散されることへの懸念を率直に語った。

ジョイス・C・オーツの伝記作品を原作に、『ジェシー・ジェームズの暗殺』(2007)のアンドリュー・ドミニクが監督・脚本を務めた『ブロンド』は、“永遠のセックスシンボル”として捉えられてきたマリリン・モンローとしての顔と、ひたすらに愛情を求めた女性ノーマ・ジーン・ベイカーとしての顔を描き出す。アナは本作でヌードシーンにも挑んでいるが、米Varietyでは、自らのヌードが世界中に広まることへの考えを自発的に述べたという。

「(自分の裸が)拡散されることはわかっています。嫌な気持ちになる(disgusting)し、考えるだけで動揺します。だけど、それは私にはコントロールできないこと。何をされるのか、どうやって文脈抜きに扱われるのかをコントロールすることはできません。そのために(演じることを)ためらいはしませんでしたが、そういう映像の今後を考えると気分が悪くなりました。」

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ここでアナが口にしている、“文脈”という言葉が重要だ。マリリン・モンロー/ノーマ・ジーン・ベイカーの人生を扱うため、本作では彼女が激しい苦痛にさいなまれる様子や、男性からの性暴力を受けるシーンも直接的に描いている。アナとドミニク監督は、そうした描写を演じるために時間をかけて信頼関係を築きあげた。アナは「私たちは彼女の物語を、彼女の視点から語っています。私の仕事は、彼女が感じたことを観客の皆さんにも感じてもらうこと。(性的なシーンの撮影は)誰にとってもつらかったですが、同時に真実を探るには必要なことだと思いました」と語る。

マリリン・モンロー/ノーマ・ジーン・ベイカーを演じるため、アナは長期にわたる発音のレッスンを受け、またダンスの振り付けを学ぶなど、懸命な努力を重ねてきた。性的表現もそのうちのひとつであり、画面に映るものだけを抜き出して広められることには大きな抵抗感があるということだろう。この役柄を演じるために引き受けたリスクについて、アナは「私はこの映画でいろんなことをしましたが、それは彼女(マリリン/ノーマ)のため、アンドリューのためにやったこと。決してほかの誰のためでもありません」とも話している。

『ブロンド』はNetflixオリジナル作品とあって、そうした意味では劇場公開作よりも高いリスクが生じざるをえない。しかし、アナはNetflixならではの期待も同時に感じているようだ。ヴェネツィア国際映画祭のワールドプレミアにて、今年最長となった14分間のスタンディングオベーションを受けた本作は、アナの演技にも高い評価が寄せられている。配信開始を控え「すごく緊張しています」と言うアナは、現在の心境をこのように形容した。「映画館ではなく、文字通り世界中の誰もが観てくださる。本当に楽しみです。ついに(作品を)手放す時が来たんだなと」

Netflix映画『ブロンド』は2022年9月28日(水)より独占配信。

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Source: Variety

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THE RIVER編集部THE RIVER

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