ヴィン・ディーゼル『ブラッドショット』海外予告編 ─ 驚異の肉体と治癒能力のヒーロー、改竄された記憶の真実を探る

『ワイルド・スピード』シリーズや『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』グルート役のヴィン・ディーゼル主演、同名コミックの実写映画版『ブラッドショット(原題:Bloodshot)』のインターナショナル版予告編が公開された。
コミック『ブラッドショット』シリーズは110号以上を刊行し、累計7,500万部以上の売り上げを誇る人気コミック。主人公の軍人レイ・ギャリソンは、最新技術によって、スーパーヒーロー“ブラッドショット”として死の淵から甦る。RST社のナノテクノロジーで肉体を強化され、驚異の自己治癒能力を手に入れたレイだったが、彼にはかつての記憶がなかった。RST社に肉体と精神、記憶をコントロールされているレイには、もはや何が真実で、何がそうでないのかが分からない。それでも彼は、真実を見極めるための任務に臨むのだ。
今回の予告編は、攻撃を受けて肉体を吹き飛ばされたはずのレイが、たちまち元の身体を取り戻す様子から始まる。「我々は最先端、史上最高の人体強化を行っている。しかし彼のような存在は見たことがない。今、彼は完全に我々の制御下にある」。マレーシア・クアラルンプールの研究施設で、ドクターはレイの記憶を初期化するよう指示した。
「何が起こった?」「君は自殺して、第二のチャンスを与えられた。私は君のような戦士たちの兵隊を作っている。改良し、強化された戦士たちだ」。ひとりの“戦士”は、レイに「サーカスへようこそ」と声をかける。肉体を改造され、瞬間的な治癒能力を得ながら、レイには決定的な記憶がない。「君は私の武器だ」という言葉通り、レイは指示を与えられて、暗殺の任務に臨むのみだ。しかし、レイの中にも少しずつ疑いが芽生え始めるらしい。レイはドクターに「あなたが俺を作った。だが永遠には制御できない」と言い放つのである。
監督は『デッドプール』(2016)のティム・ミラー率いるVFXスタジオ「ブラー・スタジオ」に所属するデイヴ・ウィルソン。『アベンジャーズ/エエイジ・オブ・ウルトロン』(2015)のVFXチームに参加し、Netflixオリジナルシリーズ「ラブ、デス&ロボット」(2019)第1話『ソニーの切り札』を手がけた新鋭だ。脚本は『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』(2014)のジェフ・ワドロウ、『メッセージ』(2016)のエリック・ハイセラーが執筆した。
本作にはレイ役を演じるディーゼルのほか、レイを操るドクターのエミール・ハーティング役で『アイアンマン3』(2013)ガイ・ピアース、『ベイビー・ドライバー』(2017)『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)のエイザ・ゴンザレス、『ファンタスティック・フォー』(2015)トビー・ケベルらが出演。魅力あふれるキャスティングと謎めいたストーリー、新たな映像派監督によるアクション演出に注目しよう。
映画『ブラッドショット(原題:Bloodshot)』は2020年3月13日に米国公開予定。