【ネタバレ】「ボバ・フェット」チャプター5のアノ人、少し前にチラッと出ていた

この記事には、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」チャプター5のネタバレが含まれています。

ブライス・ダラス・ハワードが監督を務めたチャプター5では、タイトルの「マンダロリアンの帰還」そのままに、ベビーヨーダことグローグーを仲間の元に帰したマンドーが、大名のボバ・フェットがいるタトゥイーンに帰還する物語が描かれた。ドラマ「マンダロリアン」の主人公であるマンドーの登場についてはチャプター4で示唆されていたが、まさか全編を通して、しかもマンドーが主人公となって登場するとは誰が想像しただろうか。
ともあれ、マンダロリアンの同胞の元を去ったマンドーはタトゥイーンに上陸後、ある人の元を訪れる。「マンダロリアン」で、マンドーの愛機「レイザークレスト」を修理したエンジニアの女性、ペリ・モットーだ。ドロイドを見事に従える(?)彼女は、高い修理技術に加えて面倒見も良い。「マンダロリアン」ではマンドーが任務に出ている際に一人ぼっちのグローグーを預かるなど、マンドーの旅には何かと欠かせない人物なのだ。
「ボバ・フェット」のチャプター5で姿を見せたペリ・モットー、実は再登場したのはこれが最初ではない。チャプター3でその姿がチラッと映っていたのだ。ペリ・モットーが登場する場面はチャプター3の映像11分19秒あたり。スパイスの流通を牛耳るパイク・シンジケートとの交渉に向かう道中、ボバは砂埃にまみれ地面に突き刺さったストームトルーパーのヘルメットを間に当たりにする。目を向けてほしいのは、そこを通り過ぎようとするボバの向こう側でボバとは逆方向に歩く一団だ。目を凝らすと、ペリとドロイドたちではないか。
ペリの登場はわずか5秒程で、その後のストーリーとの関係もなさそう。おそらく制作側の粋な演出だったのだろう。しかし、チャプター5で本格的にペリが登場したことで、チャプター3で気づいた方の為の伏線はしっかりと回収されたというわけだ。
それにしても、初見では絶対に分かりそうにないカメオ演出や伏線の張り方は、なんとも『スターウォーズ』らしい。ちなみにチャプター2では、ボバが訪れたバーにルーク・スカイウォーカーの友人、レイズとケイミーが登場したことが『スター・ウォーズ』ファンの間で話題となった。もっとも、この2人は『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)の削除シーンに登場していたキャラクターなので気づくかどうかの難易度は激ムズだが、そうした粋な演出が『スター・ウォーズ』世界を広げているのだろう。