『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ヴィランたちの初期デザイン、コンセプトアーティストが公開
映画製作では、プリプロダクション(撮影前準備)の段階で監督がストーリーボードでシーンをヴィジュアル化したり、アーティストがキャラクターの衣装デザインなどを何度も練り直したり、撮影に向けて数多く準備を進めていく。それは、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』も例外ではなく、コンセプトアーティスト兼コスチュームデザイナーのクリスチャン・コーデラが、過去フランチャイズからカムバックしたヴィランたちの初期デザインとなる興味深いコンセプトアートを公開している。
まず、『スパイダーマン 2』(2004)から復帰したアルフレッド・モリーナ演じるドクター・オクトパスは、『ノー・ウェイ・ホーム』にオリジナルとほとんど変わらないコスチュームで登場した。今回は黒のタートルネックを着用しているという違いはあるが、前作と同様にダークグリーンのロングコートを身に着けている。
コーデラがInstagramに投稿したコンセプトアートの画像1枚目を見ると、初期にデザインしたドクター・オクトパスのコスチュームが、ほぼそのまま映画で使用されたようだ。ところが、2枚目のドクター・オクトパスはカジュアルなニットジャケットに身を包んでいるではないか!メカニックなロボットアームとのギャップが激しすぎるが、アームがなければ、お茶をすすりながらソファでくつろぐオットー・オクタビアス博士といったところだろうか。そんな姿も、映画でちょっとばかり目にできたら面白かったかもしれない。
さらにコーデラは、『スパイダーマン』(2002)『スパイダーマン 2』(2004)から復帰したウィレム・デフォーふんするグリーンゴブリン/ノーマン・オズボーンのコンセプトアートも公開。以前のインタビューでデフォーが、『ノー・ウェイ・ホーム』ではサム・ライミ版のコスチュームに大幅な改良が加えられたと語っていたが、2枚目のコンセプトアートが、その段階でコスチュームの大きな変更が決まっていたことを示唆していると言えそうだ。また画像3枚目には、『スパイダーマン 3』(2007)からカムバックしたサンドマン/フリント・マルコ(演:トーマス・ヘイデン・チャーチ)のコンセプトアートも投稿されている。
なお、『ノー・ウェイ・ホーム』ビジュアルエフェクト・スーパーバイザーを務めたクリス・ワーグナーは、上述のヴィランたちと同様に、『アメイジング・スパイダーマン』(2012)から戻って来たリザード/カート・コナーズ(演:リス・エヴァンス)の外観デザインが、もう少しで外観デザインが変更されるところだったと明かしていた。
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