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「スター・ウォーズ」ボバ・フェットのスピンオフ企画進行中 ― 『LOGAN/ローガン』監督が就任

スター・ウォーズ
Photo by Roger Schultz https://www.flickr.com/photos/elaws/3775264842

「スター・ウォーズ」の人気キャラクター、ボバ・フェットを主人公とするスピンオフ映画が企画進行中であることがわかった。米The Hollywood Reporter誌による速報ののち、複数のメディアが報じている。

ボバ・フェットのスピンオフ映画はタイトル不明(『ボバ・フェット(仮題)』と称する)。報道によれば、『LOGAN/ローガン』(2017)が高く評価されたジェームズ・マンゴールド監督が脚本を執筆しており、監督を務めるという。
これまでジェームズ監督は、『ナイト&デイ』(2010)や『3時10分、決断のとき』(2007)、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(2005)、『17歳のカルテ』(1999)と幅広い作品で確かな実力を示してきた。ルーカスフィルムが近年採用してきた、若手の映画監督を起用する戦略とは異なる方向性の人選といえるだろう。

ボバ・フェットと「スター・ウォーズ」スピンオフ映画

1980年『エピソード5/帝国の逆襲』、1983年『エピソード6/ジェダイの帰還』に登場したボバ・フェットは、決して多くない出番の中でファンからの人気を獲得、世界中で愛されるキャラクターとなった。2002年『エピソード2/クローンの攻撃』には、幼少期のボバと父ジャンゴを描いたエピソードが登場する。

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2014年、ルーカスフィルムはボバ・フェットのスピンオフ映画を始動。監督にはリブート版『ファンタスティック・フォー』(2015)のジョシュ・トランクが起用され、脚本は「X-MEN」シリーズのサイモン・キンバーグが執筆したが、ジョシュ監督は映画の製作発表直前にプロジェクトを降板。以来、同企画の状況は明らかにされていなかった。
Variety誌、Deadlineによれば、当時脚本を執筆していたサイモンは、ジェームズ監督と協働して現在の企画にも参加しているという。ただし役割はわかっていないため、脚本以外のポジションを担っている可能性もある。

「スター・ウォーズ」シリーズのスピンオフ映画には、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)、日本公開を控える『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)がある。
2017年8月にはオビ=ワン・ケノービのスピンオフ映画(仮題『オビ=ワン・ケノービ』)が進行していること、『リトル・ダンサー』(2000)のスティーブン・ダルドリー監督が交渉に入ったことが報じられたが、Hollywood Reporter誌によれば『オビ=ワン・ケノービ』は脚本作業が行われていないという。したがって、ジェームズ監督が脚本を執筆しているという『ボバ・フェット』が先に製作されることになりそうだ。

ちなみにジェームズ監督は、1966年のル・マン耐久レースを舞台に、フォードとフェラーリという2大自動車メーカーの対決を描いた映画『フォード vs フェラーリ(仮題)』を準備中。マット・デイモンやクリスチャン・ベールをはじめとした出演者も発表されているため、こちらが監督の次回作になるとみられる。

Sources: THR, Deadline, Variety
Eyecatch Image: Photo by Roger Schultz

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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