『ボーン・アイデンティティー』最新作、新監督の起用を検討中 ─ 「今こそ新たな物語と監督を」

マット・デイモン主演、人気スパイアクション映画『ボーン・アイデンティティー』シリーズの新作映画に、新たな監督の起用が検討されているという。米Colliderにて、プロデューサーを務めるフランク・マーシャルが明かしている。
記憶喪失の暗殺者ジェイソン・ボーンを巡る本シリーズは、『ボーン・アイデンティティー』(2002)に始まり、『ボーン・スプレマシー』(2004)『ボーン・アルティメイタム』(2007)『ジェイソン・ボーン』(2016)が製作されてきた。また、出演者を一新した『ボーン・レガシー』(2012)やスピンオフドラマ「トレッドストーン」(2019)も存在する。
2019年10月には、スピンオフドラマと世界観を共有する新作映画の作業を進めていることが報じられた。その作品についての言及なのかは定かでないが、今回マーシャルは「今こそ新しい映像作家たちを取り入れるべきでしょう。なので、ボーンの新たな物語と監督を見つけられることを祈っています」と語っている。
これまで名だたる監督たちが『ボーン・アイデンティティー』シリーズを支えてきた。『Mr.&Mrs. スミス』(2005)『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)などのアクション映画において、スピード感あふれる映像とスリリングなストーリーテリングで観客を魅了するダグ・リーマン監督、『ユナイテッド93』(2006)『キャプテン・フィリップス』(2013)などの実話映画で、恐怖が現実に伝わるような臨場感あふれる演出を得意とするポール・グリーングラス監督らがいる。次は一体、どんな監督がジェイソン・ボーンを描くのか。
なお今回、ジェイソン・ボーン役のマット・デイモンの続投については一切言及されていない。2017年、Toronto Sunのインタビューにて、デイモン本人は、続編製作について「僕たち全員を納得させるには、かなり凄い物語を用意する必要があります。そもそも、前作(『ジェイソン・ボーン』)が10年前の作品のように上手くいかなかったので、もしかしたら、既に飽きられてしまっているのかもしれませんね」と厳しい状況を明かしていた。「みんなと一緒に仕事をするのが好きで、そういった映画を作るのも楽しいので、僕は喜んで引き受けるでしょう。ただ、良い物語を生み出せたらですけどね」。デイモンを納得させる物語さえ用意できれば、再びジェイソン・ボーンを演じる姿を見られるかもしれない……。
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Source: Collider, Toronto Sun